暁 〜小説投稿サイト〜
機動6課副部隊長の憂鬱な日々
番外編
番外編3:地上本部攻防戦
第4話
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バルが囮になればギンガさんなら戦闘機人に接近できるわよね・・・)

ティアナは考えをまとめると,ブリッツキャリバーに自分たちと
戦闘機人の位置を送る。

[ギンガさん。今私とスバルと敵の位置を送りました。私とスバルが囮に
なるので私が合図をしたら,敵に攻撃を仕掛けて下さい。
ただし,敵の特殊能力はナイフを爆発させる能力です。
なので,迅速に接近して接近戦でカタをつけるのがいいでしょう]

[了解!じゃあ,ティアナもスバルも気をつけてね]

[はい!]

[ちょっ,ティア!?]

スバルは早い展開についていけなかったのか,ティアナに向かって抗議の
声を上げる。

[スバルは,私の射撃とタイミングを合わせて攻撃ね。行くわよ!]

[うん!]

スバルの返事を聞いたティアナは,誘導型の魔力弾と非誘導型の魔力弾を
生成すると,土煙の向こうにうっすらと見える戦闘機人の影に向かって飛ばす。
先行して飛ばした非誘導型の魔力弾に続いて,誘導型の魔力弾を飛ばすと,
ティアナは戦闘機人の方に向かう。
一方のスバルは,ティアナの魔力弾に続いて戦闘機人の方に突撃する。

戦闘機人の少女はというと,高速で襲いかかるティアナの非誘導型魔力弾を
無駄のない動きでかわすと,薄くなってきた土煙の方を見遣る。
少女の目には,うっすらと土煙の向こうで動くティアナとスバルの影が
見えていた。

「ふん。進歩の無いことだ・・・」

少女が小さくそう呟いたとき,先ほどかわしたティアナの魔力弾が
頭上の天井を少し崩して周囲を土煙が覆う。

「なっ・・・」

少女は予期しないことに狼狽する。
そこに,時間差をつけて放たれた誘導型の魔力弾が少女を襲う。
先ほどと同様に最低限の動きでかわそうとするが,自分の動きを追尾してくる
魔力弾をかわしきることはできず,数発を防御でやり過ごすため,
少女の動きが止まった。
そこに,スバルが直線的な動きで急迫する。

「でやぁーっ!」

掛け声とともに突き出されるスバルのマッハキャリバーを少女は
バックステップでかわす。

「舐めるな!」

その様子を見たティアナはニヤリと口元をゆがめる。

[ギンガさん!]

スバルの突きをかわした少女が着地すると,背後の壁が突然音を立てて崩れる。
少女は,突然のことに混乱しながら背後を振り返ると,土煙の向こうから
飛んできた突きが振り向いた少女の顔にヒットする。
少女はそのまま飛ばされ,壁に叩きつけられる。

「くっ・・・」

少女は素早い動きで立ち上がると,土煙の方を見る。
土煙が晴れてくると,そこにはブリッツキャリバーを突き出したギンガが
立っていた。

「さっすがギン姉!」

スバ
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