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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
番外編
番外編3:地上本部攻防戦
第2話
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ズの2人の近くでは,ライトニングの2人が芝生の上に座って
話し込んでいた。

「ねえ,エリオくん。戦闘機人って,どんな人たちなのかな?」

「うーん。僕も実際に戦った訳じゃないからよくわからないけど,
 フェイトさんの話だと,Sランク魔導師並みの力があって,
 特殊な能力も使えるんだよね?」

エリオがフェイトから聞かされたことや過去の戦闘記録を見た記憶を
呼び起こしながらそう言うと,キャロは不安そうな表情を浮かべる。

「Sランクって・・・しかも,特殊な能力って,地下水道で見た
 地面に潜れたりする能力だよね・・・大丈夫かな・・・」

エリオはキャロの不安そうな様子を見ると,キャロの両肩に手を置き
キャロの目を見つめる。

「絶対大丈夫!なんて言えないけど,これまでなのはさんたちに鍛えてもらって
 僕やキャロもずいぶん力をつけたと思うし,やれることをやろうよ。
 それに・・・」

エリオがそこで言葉を切ると,キャロは小首を傾げる。

「それに?」

「えっと・・・キャロは絶対に僕が守るよ」

エリオはそう言うと,自分の言葉が恥ずかしくなったのか,頬を赤く染める。
一方のキャロも,少し赤くなった顔で小さく頷いた。

「うん。ありがとう,エリオくん」



少し距離を置いて,なのはとフェイトはそんな4人の様子を眺めていた。

「みんないい感じだね。固くなっても,気が抜けてもない」

「うん。程良い緊張状態が維持できてるみたい。
 あれなら,普段の力がきちんと出せるよね」

フェイトの言葉を受け,なのははそう言うと微笑を浮かべた。

「普段の力って言えば,前にゲオルグくんが言ってったんだけどさ」

「うん?」

「本番の戦闘で出せる力はせいぜい訓練の時の80%だから,俺達は
 あいつらにとって戦場で必要な1.2倍以上の力を身につけさせるように
 鍛えてやる必要がある。って」

なのはがゲオルグの口調を真似てそう言うと,フェイトは小さな声で笑った。

「結構似てたよ,なのは」

「そうかな?」

「うん。それにしても,ゲオルグらしい言葉だね」

フェイトの言葉になのはは頷く。

「そうだね。いかにもゲオルグくんって感じがする」

その時,上空で警戒に当たっていたリインから通信が入る。

『こちらリインです。南方より接近するガジェットを探知しました!』

その通信をきっかけに,なのはとフェイトの表情は一気に引き締まる。

「来たよ!フェイトちゃん」

「うん!」


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