番外編
番外編2
7月18日の裏話
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・・・」
「俺に用事?」
「えっと・・・うん」
「今から会議なんだけど,歩きながらでもできる話?」
(あ,これから会議なんだ・・・。じゃあ邪魔したら悪いかな・・・)
「あ,そうなんだ。じゃあ後でいいや。引きとめちゃってごめんね」
「別にかまわないけど,いいのか?」
「うん。またあとで来るから・・・」
(別に,急ぎの用じゃないんだしいいよね・・・)
そして彼女は会議に向かうゲオルグを見送った。
(あーあ。誘えなかったなあ・・・)
彼女は肩を落としてオフィススペースに向かうのだった。
「え?誘えなかった!?」
「うん。なんかゲオルグくん会議に行くとこだったみたいで・・・」
フェイトはあまりのタイミングの悪さに頭を抱えた。
「・・・フェイトちゃん?」
「ちょっと待って,今ゲオルグの予定を確認するから」
そう言って,フェイトは端末をものすごい勢いで操作し,
ゲオルグの予定表を表示させる。
「予算関係の会議だね。1時間くらいで終わるみたいだから,
そのタイミングで行けば?」
「え!?あ,うん。ありがと。フェイトちゃん」
・・・1時間後。
彼女の姿は再び副部隊長室の前にあった。
ブザーを鳴らそうとボタンに手を伸ばす。
(そういえば,自宅の掃除とかするって言ってたよね・・・。
誘ったら迷惑かな・・・)
彼女の指がボタンから離れて行く。
(ううん。誘ってみてダメだったらしょうがないんだから!)
再び彼女の指がボタンに近づく。
「なのは」
(へっ!?)
驚いた彼女は勢いでボタンを押してしまう。
(あ,押しちゃった。服装,ちゃんとしなきゃ)
しかし,しばらく待ってみても声が聞こえてこない。
彼女は首を傾げる。
(あれ?いないのかな?もう一回押してみよ)
そして,彼女はもう一度ボタンへ指を伸ばそうとした。
「俺はこっちなんですけど」
(あれ?ゲオルグくんの声が後ろから?)
彼女が声の方を向くと,訝しげな表情のゲオルグが立っていた。
「・・・ゲオルグくん?」
「何やってんの?」
(言えない!ゲオルグくんをデートに誘おうとして迷ってたなんて!)
「えーっと・・・にゃはは・・・」
「とりあえず,部屋に入るか?」
彼女は頷いて,ゲオルグに勧められるまま部屋に入った。
・・・夜。
寮の自室に戻った彼女はパジャマに着替えていた。
ベッドの上では,ヴィヴィオがすでに寝息を立てている。
「なのは。ゲオルグは無事誘えた?」
「うん。なんとかね」
彼女の答えに,フェイトはほっと胸をな
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