第4章 レオの思い
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はアクセサリー屋みたいだ。
「あれ?俺って結構有名?」
「まあね。レオンミシェリ様に軽いノリで接してるのはアンタだけだからね」
………何か不味い覚えられ方な気が。
「それよりどうだい?少し見ていかないかい?」
「………まあせっかくだし、どれどれ………?」
アクセサリーを見ると色んな綺麗な石に皮の紐を通した簡単なもので、お値段は結構お手頃な感じだ。
「………?」
「どうしたんだい?」
「これは………?」
「ああ、何か森で拾った宝石でね、綺麗な色をしてたから持ってきたんだよ。何だいこれ欲しいのかい?」
「ああ………」
だってこれには魔力を感じる。
ただの綺麗な宝石じゃない。
「まいど!!」
俺は即座にそのアクセサリーを買ったのだった。
その帰路………
「あの魔物から出てきた玉に似てるけど………まああれよりも綺麗な色だし問題ないか。それに………」
そう呟き、買った宝石を見る。
「何でだろ?とても重要な物の気がする………」
レイジはその宝石を無くさないように、しっかり懐にしまい、城に帰った………
「どうだった街は?」
夕食を食べ、少し食事の運動にと庭園に来ていた俺。
中庭みたく広いスペースがあるわけでは無いのだが、今中庭にはガウルとゴドウィンが訓練をしており、邪魔をしてはいけないと思ってこっちに来たのだった。
俺がしたいのはイメージトレーニング。記憶の中にある自身の動きを思い出すように真似をする。
他人から可笑しな目で見られるかもしれないが、俺にとって一番効果があった。
「ああ、結構活気があって予想以上に楽しめた。………だけどもう手持ちが3分の1に………」
「はっ!?一体どれだけ使えばそうなる!!」
「ジェノワーズの3人に案内のお礼って事でケーキをおごったら………」
「歯止めが効かず、かなり食べたのだな?」
「ああ………」
お陰で貧乏生活だ。
………と言っても場所も食事も出るのでそんなに不便ではない。
「全く………アイツ等は………」
頭を抑えるレオ。
直属では無いとは言え、あの3人には手を焼いているみたいだ。
「おっ、そういえば………」
「?」
俺はさっきの露店で買った青い宝石のアクセサリーを渡した。
「これは?」
「青い宝石」
「見れば分かる。………くれるのか?」
「ああ、世話になってるお礼だ。………その宝石な、魔力を感じるんだ」
「魔力!?じゃあこれはお前の記憶の手がかりになるのでは無いのか!?」
確かに俺もそう思ったが、何も思い出すことは無かった。
恐らく俺との関わりは無いのだろう。
「それが全く………それにな、この宝石、あの魔物から出て
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