第4章 レオの思い
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ずるい!!何かおごれやレイジ!!」
「………何言ってんだバカ?」
「バカ!?」
「私は美味しいディナーが良いですぅ〜」
「いや了承してないからなベル」
「本が良い」
「ノワール、図書館に行け」
ブーブー言うジェノワーズ。
式の途中なので当然うるさいとビオレさんの目がキラリと光るので勘弁して欲しい………
「分かった分かった!!俺は街の事よく知らないから案内ついでにだったら何か軽食位おごってやる」
「よっしゃあ!!」
「やっぱり色気に弱いです〜」
「………」
はしゃぐ2人に対し、自身の胸に手を当ててがっがりするノワール。
「別に負けてないし、ガキには興味無い。そしてノワール、落ち込まなくてもガウルがもらってくれるから心配するな」
「えっ、俺!?」
「本当………?」
「うっ………」
ノワールに涙目で見つめられ、一瞬出そうになった言葉を詰まらせる。
「だ、駄目やって。王子はまだ子供なんやから!!」
「そ、そうです〜王子にはまだ早いです〜!!」
そんなノワールを慌てて止める2人。
「モテモテだなガウル?」
「モテモテ?何が?」
意味が分からないのかポカンとするガウル。
「まるで誰かさんみたいだな………」
「誰かさん?」
「?俺今何を言った………?」
「誰かさんだって。………思い出した訳じゃないのか?」
「ああ、そうみたいだ………」
最近、記憶が戻るのが恐くなってきている。
戻った自分によって今の自分が消えるような気がするからだ。
「だが、このままなのもいけないよな………」
「はむはむ………」
「もぐもぐ………」
「うまうま………」
「はぁ………」
さて、式も終わり、早速ジェノワーズに街を案内してもらい、大体何処に何があるか把握できた。
なので約束通り、ケーキが美味しいと言う喫茶店に3人を連れてきたのだが………
「食い過ぎだろ………」
「はむもぐあっぷん!!!(おごりのときに食わんでいつ食うんや!!!)」
「何言ってるか分からんし………ほらノワール、口元にクリーム付いてるぞ」
そう言ってナフキンで拭いてやる。
「全く………」
「………ありがと」
「うまうま〜」
「ベールに関しては10個目突破してるし………」
すっからかんって事は無いよな………?
「はあアイツら………結局報酬が3分の1に………」
貰った報酬の中身を確認して溜め息を吐く。
あの後ジェノワーズと別れ、フラフラと再び街を探索する俺。
「あらアンタ、もしかして記憶喪失の剣士さんじゃないかい?」
「ん?」
そんな中、俺に話しかける露店の店のおばさん。
どうやらここ
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