第4章 レオの思い
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らく………しかしこれでもマシになった方なのだ。前は『その映像の未来はいかなる事があっても変わらない』と出ていたのだからな。しかしレイジ、貴様の映像が流れてからその一文が無くなり、代わりに新たな一文が出たのだ」
「新たな………?」
そう言って再び映像板に映像が………
「これは………」
そこには巨大な魔物に向かっていく2人の人影が。
顔は分からないが、片方は白いロングコートを着ており。もう1人は燃えるような赤い髪の人。
「この映像にはな、『2人の異世界の剣士、8つを統べる強大な魔物に立ち向かう、そして………』その後の文字は何故か写らない。だが、もしかしたらミルヒ達の絶望的な運命を変えられのかも知れぬ………そう思って貴様を待っていたのだ………」
だからこそ俺が必要なのか………
だけどこのもう一人の剣士は誰なんだ?
俺以外にも異世界から剣士がいる………?
「ハッキリ言ってレイジを利用してワシはミルヒ達を救おうとしている。まあそれでも未だに死ぬ運命は今だに変わらぬのだが………」
そう苦々しく呟くレオ。
「だがあの魔物の言っていた事であの運命を変えるには神剣がどうにも関わっている様だ。星詠みにもあったように『エクセリードの主』と『パラディオンの主』の主が原因なのだ」
確かに星詠みには2つの神剣の主の姫様と勇者が死ぬと出ていた。
………と言うことは。
「神剣を持っていなければあの星詠みは関係無くなる?」
「そういう事じゃ。神剣を全て封印し使えなくすればあの星詠みも消え去るだろう。そのために次の戦で神剣を互いに賭け合おうと思っている」
なるほど………それで次の戦に勝ち、神剣を封印しようと思ってるのか………って!?
「神剣を賭けてなんて………一応国のとって大事な物なのだろう?だったら魔物が神剣を狙っているから互いに使わない様に封印しようと言えば良いんじゃないのか?ダルキアン卿は感づいてるみたいだし、話せば納得してくれるんじゃないのか?」
「かも知れん………しかし、ミルヒの側近の者達に話すと、未来が更に悪い方向へ向かってしまう。そう思うと………」
なるほど………そんな可能性が有るのか。
「でも俺の場合は?」
「ミルヒの側近達以外は大丈夫だろう。それにレイジは親しくないであろうが」
………なるほど。
「全ては推測の上での考察だが、不安要素は少ない方が良い。だからこそワシは1人で事に当たっていた。………しかし、それももう限界だと感じた。だからこそレイジ、感づいた貴様に最初に話したのだ………」
そう言ってシュンとするレオ。
耳も垂れ下がっている。自分でも負い目を感じているのだろう。
「ずっと黙っていたのは悪いと思う。戦争も自身の目的の為に何度も侵攻したりと行き
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