第2話寝る時は部屋の電気を暗くして寝ましょう
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危険が怖くて金が稼げるかってんだ! てめぇこそ下がってろ。あれは俺達の獲物だ!」
「獲物って……あれはロストロギアの異相体なんですよ! 並の人間じゃ歯が立たない相手ですよ!」
「けっ、ロストロギアだろうがロサンゼルスだろうが関係ねぇ! 奴を倒しゃぁ金になるんだ! 全ては今後の生活費の為と明日のパフェの為じゃぁぁぁ!」
何ともしょうもない理由の為に銀時達は毛むくじゃらに戦いを挑んだ。毛むくじゃらはと言うとその戦いに応じるかの様に雄たけびを挙げる。普通の人間ならこれだけで怯えるだろう。だが、金に目が眩んだ銀時達にそんな子供騙しは通用しない。
まず背後から定春がその巨体を生かし圧し掛かる。流石の毛むくじゃらも定春に圧し掛かられては思うように動けず速度が著しく低下しだす。
更に其処へ定春定評の噛み付き攻撃が炸裂する。丁度毛むくじゃらの眉間部分だった為かかなり痛そうに悶え苦しみまくる。
「良いぞぉ定春ぅ! そのまま噛み砕いちゃえぇ!」
定春の上に乗っていたなのはも乗り気でゴーゴー言っている。しかし、流石は毛むくじゃら。そう簡単には倒れない。ならばと其処へ続けざまに万事屋ご一行が突撃した。
「懸賞金の為なら火の中水の中ああああぁぁぁぁ!」
まず最初に新八が毛むくじゃらの右目に向かい木刀を突き刺す。深く木刀が突き刺さりこれまた痛そうに毛むくじゃらが震えだす。
「金金金ぇぇぇぇぇ!」
其処へ続けて銀時がもう片方の目に向かい木刀を突き刺す。両目を潰された毛むくじゃらがこれまた痛そうに悶え苦しむ。
「酢昆布100年分じゃあああああぁぁぁぁぁ!」
其処へ畳み掛けるかの様に神楽が飛翔し毛むくじゃらの顔面目掛けて急降下キックを仕掛けた。その場から飛翔し、上空およそ30メートル(目測)位の高さから一気に急降下した神楽の黄金の右足はそのまま毛むくじゃらの顔面に深く突き刺さり、そのまま毛むくじゃらの体をバラバラに打ち砕いてしまった。
神楽が地面に無事着地した後には毛むくじゃらの残骸が辺りに四散する有様となった。
「やりましたねぇ銀さん!」
「あぁ、しかし何だよこいつ。多額の懸賞金の割りには雑魚いじゃねぇか。拍子抜けだなこりゃ」
散々あれこれ作戦を練ったと言うのにそれがまるで台無しであった。ちょっぴり悔しいような物足りないような銀さんでもあった。
「どうでも良いね。それよりこいつの肉片持ち帰って食うアルよ。きっとバフンウニみたいな味がして美味いアルよぉ」
そう言うなりその辺に転がっている毛むくじゃらの肉片を掴み取る神楽。だが、その突如、毛むくじゃらの肉体が煙を巻き上げて溶けてしまったのだ。
それだけじゃない。辺りに散らばっていた肉片も同様に溶けて消え去ってしまったのである。
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