第2話寝る時は部屋の電気を暗くして寝ましょう
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りとした足取りのまま大通りを練り歩いていた。あと少し近づけば射程圏内へと辿り着く。
そして、今正に毛むくじゃらに飛びかかろうと構えたその刹那であった。
「見つけたぞ!」
「え?」
突然別の声が響いた。それは毛むくじゃらのまん前に居た。其処に居たのは金髪の少年であった。
変な柄の服装を着ており薄汚いマントを羽織っている。年齢的にはなのはと同じ位の少年であった。その少年が毛むくじゃらの前に立っていたのだ。
突如、毛むくじゃらが毛を逆立て始める。少年に対し警戒しているのだ。
それに対し、少年が右手を伸ばして毛むくじゃらに向ける。伸ばしたその手には赤い球状の物が握られていた。
「お前は此処に居ちゃいけないんだ! 此処の人達に迷惑を掛けない為にも、お前は此処で封印する!」
決意を胸に少年が何やら意味不明な呪文を唱え始める。すると、少年の足元に変な形の魔方陣が現れ始めた。
風が奮えだし辺りの空気が緊張感に変わりだしていく。
「ジュエルシード、封いn……」
「待てゴラアアァァァァ!」
「え?」
突如怒鳴り声がした事で少年が驚く。そして声のした方を向くと、其処には滅茶苦茶怒りに歪んだ形相をした銀時が迫ってきたのだった。
「う、うわわぁぁ! だ、誰ですか貴方は!」
「うっせぇ! てめぇこそ何者だゴラァ! あいつは俺の獲物なんだよ! 勝手に出て来て横取りしようとしてんじゃねぇ!」
少年の胸倉を掴むなり怒鳴り散らす銀時。大の大人が子供相手に情けないと思うだろうが銀時自身も生活が掛かっている以上妥協は出来ないのだ。
が少年にとっては驚きの光景である。何せいきなり変な男に因縁をつけられたのだから。
「ちょっと、銀さん! 何してるんですか? あいつ逃げちゃいますよぉ!」
「そんなパツキンボーイなんて無視してあいつを狩るアル! モンスターハントするアルよ!」
「っとと、そうだったな!」
自身の目的を思い出した銀時は無造作に少年を放り捨てて例の毛むくじゃらの方を向く。
その毛むくじゃらと言えば逃げもせずに未だに毛を逆立てていた。
どうやら向こうはやる気充分のようだ。こちらとしては有り難い話である。
下手に逃げ回られるよりはやり易い。
「良いかてめぇら! あいつを絶対に逃がすなよ! 奴をぶちのめして懸賞金をガッポリ頂くんだ!」
「オッケェイ!」
三人とも戦闘体制に入ったのか目が血走っている。新八と銀時は木刀を持ち神楽は日傘を折り畳んで構えている。
更になのはを背中に乗せた定春までもが毛むくじゃらの後ろに陣取る形になる。前後を囲み逃げ場を塞いだ完璧な陣形であった。
「な、何してるんですか貴方達は! 危険ですから下がって下さい!」
「うっせぇ! 多少の
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