第2話寝る時は部屋の電気を暗くして寝ましょう
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ったくよぉ、出るんならさっさと出てきてくれやぁ。こちとら早い所そいつをぶちのめして帰って寝てぇんだよぉ!」
段々銀時自身も苛立ち始めている。人間睡眠が不足するとイライラしがちになる。カルシウムを取れば上手く行くと言っている人も居るがそれは時と場合による物が多いと言えるだろう。
「ぎ、銀さん!」
「来たか?」
新八の叫びを聞き銀時は眠気を吹き飛ばし大通りに目を配った。新八が指差す方向。大通りの丁度真ん中辺りであった。
其処に確かにそいつは居た。全身球体であり毛むくじゃらな姿をしており赤い目をした不気味な奴であった。
更にそいつは頭に二本の触覚を有しており更に邪悪さに加えて醜悪さもプラスされていた。
「間違いないですよ。絶対あいつですよ」
「だな、どうやら俺達が一番乗りみたいだなぁ。こりゃ懸賞金はガッポリ俺達が頂きだぜ」
言いながら口から垂れてきた涎を強引に拭い取る。あの化け物を倒せば幕府からたんまり懸賞金が貰える。そうすれば家賃の心配は要らない上に暫くは遊んで暮らせると言うヘブンが待っている。
流石に金には五月蝿いなのはも懸賞金があれば文句は言うまい。そんな甘い考えが銀時の中にはあったのだ。
「銀ちゃん。懸賞金貰ったら酢昆布沢山買って欲しいアルよぉ」
「任せとけ。100個だろうと200個だろうと買ってやるよ。だからあいつをぶちのめすの手伝えよ。全力全開でやるんだからな!」
「オッケェイ! 我が命に代えても!」
すっかり神楽も乗り気であった。懸賞金をゲットした暁には溢れる程の量の酢昆布を食い尽くすのが夢らしい。まぁ、懸賞金をゲット出来たらの話なのだが。
「それで銀ちゃん、今すぐ突っ込むアルか?」
「まだだ。此処じゃまだ距離がある。奴がギリギリまで近づいてきたら一気に畳み掛けるんだ。奴を逃がさないようにな」
確かに折角見つけたのに逃げられてしまっては元も子もない。懸賞金を得る為には一発勝負で挑む他ないのだ。
無論、それは奴が臆病であったらの話だ。奴が好戦的であれば此処から突撃しても一向に構わないのだが、人は見かけによらないと言うので油断が出来ないのである。
「それで、幕府の方からは生け捕りを命じられてるんですか?」
「いんや、お偉い方からの話にゃぶちのめしても一向に構わないってぇ話だ。だから手加減は一切するな! 【熱血】【魂】【気合X4】【必中】【幸運】【努力】を掛け捲って挑めよてめぇら」
「銀さん。それだったら普通に【愛】とか【勇気】の方が良いんじゃないんですか?」
「だったら【覚醒】も必要アル! 連続攻撃でフルボッコにしてやるアルよ!」
いつの間にかス○○ボの会話になってしまった三人。そうこうしている間にも例の毛むくじゃらは銀時達の存在に気づかずのっそ
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