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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第25話 妖怪大戦争(前編)
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『さて、みんな準備OKやな?』
はやての念話に皆がそれぞれ返事を返す。
ぬらさんが言っていた山はペンションから約10分程飛んだ先にあった場所。
「何………これ………」
「気分が悪い………」
ティアナとスバルが顔を青くしながらそう呟く。
普通の人でも感じる程異質な雰囲気が森全体を漂っていた。
「はやて、結局大悟と加奈間に合わなかったね」
「仕方がないやろ。少し人数が減っちゃたけど決行するで。この雰囲気、危険や………」
「そうだね………」
はやての言葉を聞いたフェイトは森を見ながら気を引き締めた。
「零治君も頼んだで」
「ああ、むしろ俺が協力を願い出たんだ。俺達は見てるだけって訳にはいかないだろ」
「それにぬらさんの頼みだしね!」
「我等も他人事では無いのでな」
そんな感じで頼りになる言葉をかける3人だが、星だけは何も喋らなかった。
「星ちゃん?………大丈夫なん?」
「大丈夫ですよはやて。私はいつも通りです」
「………そう言うんやったら取り敢えずその両手を離してみよか?」
ガタガタ震えながらしっかりと零治の腕を離さない星。
実はミーティング中も零治の手をしっかり握って離さないでいた。
「星お姉ちゃん、怖いなら無理しなくても………」
「何言ってるんですか!妹のキャロが参加するのに姉の私が留守番なんてあり得ないです!!」
「いや、そう言われてもなぁ………そんな状態だと戦闘に参加出来んやろ………」
「大丈夫です、レイと私のコンビネーションなら………」
「レイはクロスレンジだから星とは別だ」
夜美に言われ固まる星。
「ど、ど、ど、どう言う事ですか!?」
「お前聞いていなかったのか………」
呆れながら夜美は星の方へと近づき、無理矢理零治にしがみついていた星を引き剥がした。
「レ、レイ〜!!!」
「我等ははやて達と供にロングレンジからの集中砲撃だ!!」
「レ、レイ………」
お出掛けする主人を見つめる猫みたいに零治を見る星。
「だ、駄目だ、やっぱり俺星を見捨てられない!!」
「いいから早くA部隊の待機地点に行くよ!!」
「レイ〜〜〜!!」
「星〜〜〜!!」
引き離された悲運な恋人のように互いの名前を呼びあったが誰も同情するものはいなかった………
「星大丈夫かな………」
「レイ、いい加減僕も怒るよ………?」
「元気出して下さい………」
待機地点に着いても零治の態度は変わることはなく、リンスはともかくライもいい加減我慢の限界であった。
「全く、零治の奴は………」
「ねえ………本当にこのメンバーで大丈夫かな?」
「関係ないわスバル。私もあなたもいつも通りしっかりやれば良いんだか
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