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〜烈戦記〜
第八話 〜初陣〜
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の水に恩を感じているんじゃろう。
だが、あれではあまりにも目立つではないか。
だからワシらは官士になれずに兵士のままなんじゃ。

…本当に馬鹿ばかりじゃ。

『…世話が焼けるの。おい!そこのお主ら!』
『…ん?なんじゃ?』

ワシは周りにいた兵士達に声をかける。

『ちょっとあっち側から先にテントを張らんか?』
『…あの小僧か?』
『何を心配しておる!ワシらは幕を張るだけじゃないか!』
『そ、そうじゃよな?』
『よし!ワシらも手伝おう!』

皆洋班様達にあの集団が見えないように幕を張るのに賛同してくる。

…やはり恩とは重いものじゃな。

何故か体は疲れているのにも関わらず清々しい気持ちが体をよぎった。





夕陽に照らされ、白馬に跨りながら一人で敵を凪ぎ続けた武者がいた。

彼は逃げ惑う残党には目もくれず、ただ僕達に向かって"遅くなってすまない"と声をかけてくれた。

そして彼は言った。

"だが、もう心配はいらない"

"この地はこの鮮武がいただいた"

と。

僕は感極まって聞いてみた。

"僕らはもう苦しまなくていいの?"

すると彼は答えた。

"あぁ"


"俺がこの大陸を平和にしてやる"


と。






あれ?

『おぉ!豪帯様!!』

僕が目を覚ますと隣には凱雲がいた。

『よかった…よかった…ッ!』

そう言うと凱雲は目に涙を浮かべていた。

え?
凱雲って泣くの?
凱雲が泣くのを初めて見た。

いやいや、そんな事より。

『僕はどうしてここに?』
『グズっ…はっ。どうやらここの兵士達が豪帯様を手当してここまで運んでくれたようです』

僕は頭の怪我について思い出す。
そしてふと頭に手をやる。

ズキッ

『いた…ッ!』
『豪帯様、まだ傷が開いて間も無いようです。…どうか安静に』
『…うん』

なんとなく直前までの事を色々思い出す。
多分最後に気を失った時は殴られたのだろう。
その時の激痛とも鈍痛ともとれない痛みを思い出す。

『ウブッ…!』
『豪帯様!?』

不意に吐きそうになる。
あの気持ち悪い感覚を思い出すのはやめよう。

『だ、大丈夫!心配無いから!』
『…』

心配そうに凱雲がこちらを見てくる。
もう心配はかけれない。

『そういえば凱雲、いつ着いたの?』
『…ついさっきで御座います』

凱雲の言葉に違和感を感じる。

『外に出てみていい?』
『いけません』

きっぱりと断られる。
当たり前か。
頭に怪我を負った人間に外を歩かせるなんて凱雲なら許さない。

だが、ふと凱雲の後ろの垂れ幕から薄い光が射
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