第一幕その九
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協力してもらいたいことは二人をお慰めすること」
「それはもうお勧めしてるのよ」
楽しそうに笑って返すデスピーナだった。
「もうね」
「おやおや、流石にわかっているんだね」
アルフォンソはデスピーナの今の言葉を聞いて満足そうに笑った。
「いや、それなら話は早いな」
「そうでしょ。それでどうするの?」
「二日酔いには迎え酒だよね」
「ええ。まずはそれね」
デスピーナは彼にも笑って応える。
「それが一番よ」
「実は私は二人の紳士を知っていてね」
「あら、それはまた好都合なことね」
「そうじゃろ?お金持ちで御二人に御会いしたいというな」
「都合のいいことって続くのね」
「神はよきものをもたらしてくれる」
自分に都合のいいことを言うがこれは彼の信仰でもある。そして同時にデスピーナもまたそんな信仰を持っているのである。二人は似た者同士でもあるのだ。
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