暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第24話 目指すべきもの
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、倍額払うよっ!」
「そ、そう! だから、アルゴさんにだけは言っちゃダメっ!!」

 エギルを追いかけて、1層へと戻っていった。



――その後、彼女達が情報を守れたかどうか、その詳細は省く。








 第2層の草原を歩いていく時、リュウキから話した。

「オレとしては、キリトにも言える事なんだが?」
「ん? 何のことだ?」
「さっきの、2人へのギルドに加入の件……だ」

 アスナとレイナも勿論だが、いくらキリトでも1人ではキツイだろうとリュウキは思っていたのだ。
16層以上、上に登っていないリュウキ自身にも、まだまだ不安が多いのだから。だが、キリトは鼻で笑うと自分もソロだと言っていた。そして、さっき自分自身も《ビーター》と呼ばれることになった事も。

「なるほどな…… 馬鹿だな」
「お前に言われたくないさ。たった1人よりは、協力者のポジだっているだろ……?」

 そう言い合うと今度は笑い合っていた。

 リュウキは、嬉しかった。『1人じゃない』とはっきり言ってくれたと感じたから。だから、キリトに軽く頭を下げた。……キリトにバレない様に、ひっそりと。






「……それで、キリトはどうするんだ」

 そして、リュウキは今後の事をキリトに聞く。

「オレは……、それよりリュウキ、さっきは……」

 キリトはその先の言葉がなかなか出てこなかった。あの時、一緒に言ってやれたら……と後悔しているのだ。遅れていう事、同じ境遇になる事は出来たが、それは後出しなのだから。

「……気にする事は無い。俺はそもそも、ソロでやってきたんだ。どうってこと無い」

 リュウキは考えを読んだようにそう言った。何より感謝しかないから。

「何でだよ……。ソロだと言うのなら、オレも同じだ。だから、あの時も……」

 キリトは真剣な表情でそう言っていた。1人じゃない、と言ってくれているだけじゃなく、自分の事が心配だ、といってくれている事が凄く伝わってきたから。

「……ありがとな」
「!」

 だからこそ、今度こそリュウキは礼の言葉をキリトに言った。それを訊いてキリトは目を見開く。

「オレは、そんなに他人と関わった事がないんだ。だから、他人の厚意とか……正直、よく判らない事が多い。これまで、判ろうとしなかったんだ。……だが、キリトがオレを心配してくれているのは判った。それに、皆もそうだ。……ありがとう。……レイナ達にも言っておいた方が良かったんだけど、な」

 リュウキはキリトに頭を下げる。今度ははっきりと、キリトの前で。

「何でお前が頭を下げるんだよ。礼を言いたいのはオレ達のほうなんだ」

 キリトもだった。互いが互いに言い合い、最後には笑って
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