暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第24話 目指すべきもの
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…2人は強くなる。剣の技だけじゃない。強い心を持ってるんだから。この世界でそれが一番重要な事だ。……もし誰か信頼できる人にギルドに誘われたら断るなよ」

 リュウキはそう言っていた。

「ああ、オレもそれは思ってた。あの剣技……、凄まじかったもんな。……それでも、ソロプレイには限界がある。絶対的な……な」

 キリトもリュウキ同様強く推した。1人はダメだと。だから、必ずギルドに入れと。
 何か……その言葉に2人は寂しさを覚えた。自分達の事を思っての事、だとしても寂しさはあった。

「私はね……いや、きっとレイもそう、あなた達が歩いてきた道。そして、これから歩こうとしているところ……でもね。わたし……いつか」
「う……うんっ。わたしも……ぜったいに……いつか!」


『2人に追いついてみせる……』
『キリト君に!』『リュウキ君に!』



 その言葉……そこから先は口から出てこなかった。だが、2人は吹っ切れたように笑って。

「……じゃあ、またね。キリト。リュウキ」
「ありがとね……2人とも」

 そう言うと、第1層に戻ろうとしたその時だ。……開かれた扉の影に誰かがいるのを見たのは。

「え……?」
「あ……!?」

 近づいてみたら、直ぐに判った。大柄で、スキンヘッド。そんな人は1人しか知らない。

「え、え、エギルさんっ!!」
「いったい、いつからそこにっ!?」

 アスナとレイナは同時に反応していた。エギルは、バツが悪そうに頭頂部を掻くと。

「いや、これはだな……、《鼠》のヤツがどうしてもと言うから、仕方なく……!」
「ええ!! アルゴさんがっ!?」
「ってことは……」

 アスナとレイナは一気に顔を赤くさせる。情報屋が求めている物なんて、その名前に情報。とつくのなら何でもいい。金銭が絡むのであれば更に尚更。

「どど、どこから聞いたんですか!!」
「はくじょーしてーー!!」

 レイナとリュウキの2人に詰め寄られるエギル。流石に2対1は望むところじゃない様なので。

「あー…… えー……、許せ。Have a heart……!」

 そう言い残すと、これまたその巨体からは考えもつかない様な速度で、1層に続く階段を降りていった。ドタバタ、と効果音を発しながら。

「わっ! も、もーー!」
「エギルさんっ!! まって……ッ!」


 そんな3人のやり取りを訊いて、更に笑うキリトとリュウキ。
 ……本当に良い仲間に巡り会えた。この時心底リュウキは思っていた。キリトも同じだ。

「「……はは」」


 軽く笑うと、金色色の草原を歩いて行った。

 アスナとレイナは、その後ろ姿を最後に見収めると。

「ま、まって! エギルさんっ! 倍額
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