暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第24話 目指すべきもの
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ナは表情が緩み、微笑んだ。

「あ……はは。お姉ちゃんが笑ったの久しぶりに見たっ」

 レイナも共に笑っていた。それを傍から見ていたキリト。本当に2人とも、凄く美人だ。
そして、そんな笑い顔を見たら、キリトも……見惚れるのを必死にこらえていたようだ。

 リュウキも、自然と笑顔になっていた。

 レイナは、本当に感謝をしていた。姉と、こうやって笑い合える日がまた来るなんて、と。
 
 そして、リュウキ自身もそうだ。
 笑顔にさせてくれたから。……自然に笑顔が出る様になったから。もう、そんな事二度とないと想っていたのに。

「あのね? リュウキ君。本当は、私あなたにお礼を言いに来たの」

 レイナがそう言うのを訊くとリュウキは、考え込み。

「……ん? ああ、風呂と寝床の事か?」
「ッ!!」

 お礼を言われるとすれば、一番それが当てはまるだろう。と、リュウキは思った。実際ものすごく感謝をされたから。

 そして、レイナは、本当に驚いていた。

(――まさかっ……! 2人の前でそんな事言わないでっ!)

 っとレイナが叫ぼうとした時に、アスナも同様に赤らめていた。どうやら……我が姉も同じだった様だとアスナは考えていたのだ。

「はは、ほんとに似たもの姉妹だな……」

 キリトは2人を見て笑っていた。そして、一頻り笑った後。

「そうね……。お礼は色々あるよ。……それに私はね? この世界で追いかけたいもの、目指したいものを初めて見つけたの」

 レイナは、リュウキにそう言った。

「へぇ……。それはどんな?」

 リュウキはレイナの言葉を興味深そうに聞くが。

「えへへ……内緒だよ」

 だが、レイナは教えてくれなかった。

「そうか、まあ、強制はしない」

 そして、リュウキは早々に諦める。簡単に諦められてしまって、正直レイナは、少し複雑だけど、まあ今は(・・)良い。と首を振った。

「ふふふ……奇遇だね。私も見つけたの。レイと同様にね?」

 アスナもそう言っていた。

「??」

 キリトの顔を見ているようだったが、わからないようだ。

「同じだね? お姉ちゃん。がんばろっ! 同じように目指した場所へいけるようにさ!」
「そうね……。がんばろっ! 一緒にさっ!」

 2人は互いに笑いあっていた。

「ふふ……」

 リュウキは安堵感につつまれる。この間言っていた言葉が本当に嘘のようだ。
 大切な人と別れたという言葉。本当に悲しそうな言葉だ。もうあんな姿は見たくない。

―――何故だろう……?

 そう強く思っている自分もいるんだ。こんな気持ち初めてだが。リュウキは不思議に思っていたがすぐに考えるのを止めた。

「…
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