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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第27箱 「今日中に突き止めてやるぞ!」
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「三日前… スパイクがこんな風にされて…」

「…そ…うう!!」




“ギロッ!”





で…… 劉一が何か言おうとしたら… めだかちゃんに睨まれた…。

「めだかちゃん……仕事なんだから、勘弁してよ… と言うかなんで叩くのさ……?」

「ふん!まぁそれならば仕方あるまい!!」

めだかちゃんは露骨に嫌そうだ。

そして、扇子をビシッ!っと突きつけると。


「だが、次いちゃいちゃしたら許さんぞ?」

「僕……いつそんなのしたのさ……?」


めだかちゃんにガーー!!っと怒られている劉一君。


(ううぅ……彼、とてもカッコいいのに 彼の事見たら… 彼が怒られちゃう… 下手したら…私も? 気をつけよう…)


ってまぁ… そんな話だったっけ?

話を戻そうとしてくれたのは…。

「……で?犯人の心当たりは?」

善吉でした♪


「あっ!ああ… それが… 」


有明先輩は、表情を再び暗くさせて……。


「わかんないの… スパイクなんて… 更衣室だし置きっぱなしだし誰にでも出来るし… てゆーか みんな怪しいし! この箱庭学園の部活動は伝統的にレギュラー争いが激しくてさ… レギュラーに選ばれたとたん皆からシカトされるなんて通過儀礼なんだよ…? だから あたしも…覚悟はしてたけど でも…まさかここまでされるなんて思わなかった…。」

確かに、陸上とは個人種目。

その協議には1人しか出られない、成績のよいものが出されるのは当然だろう。

だからこそ、競争心を煽ると前向きに考えればそうだが。そうじゃなく……妬む者も出るだろう。


「随分長い間愛用していた靴のようだが こんなことをされては練習ができんのではないか?」


めだかちゃんが…そう聞いていた。


「…今はスニーカーで代用してるわ。 こんな事顧問の先生には話せないし… 問題抱えてる生徒なんてレギュラーから外されちゃうかもしれないし… 」

そして…有明先輩は涙を流していた。


「第一 あたしこんなことしたかもしれない人たちと一緒に練習なんか出来ないよ! 皆怪しくて!誰も信じられなくて!不安で不安で…夜も寝られないんだよ!?」

確かに…その部活動にかけていればいるほど… 好きでいればいるほど…

不安は増していくだろう…。

何より苦しいに違いない。



「有明先輩… めだかちゃん!善吉!!」

「うむ」
「ああ」


劉一が2人を見ると頷く、



「安心しろ有明二年生眠れぬ夜は今夜で終わりだ この黒神めだかが今日中に犯人を突きとめてやる!!」








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