暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
19話:別れは辛いが、だからこそ再会は楽しみになる
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遇が決まり次第連絡する。大丈夫、悪いようには、絶対しないから」
「うん、ありがと」
「頼むぜ、クロノ執務官」

俺の言葉に、クロノは黙って頷く。エイミィの方から準備ができたと言われ、ユーノはなのはのツインテールの片方にしがみつく形になった。

「それじゃあ」
「うん。またね、クロノ君、エイミィさん、リンディさん」

光の向こうで手を振る三人に、返すように軽く手を振りながら、俺達は光に包まれた。
そして光が収まり、俺達は久しぶりのアスファルトに足をつけた。

「…帰ろうか、士君、ユーノ君」
「「おう(うん)」」


















それからまた数日。久しぶりの我が家や学校に、少し懐かしさを感じながら過ごして。だけど、心の奥の方で引っかかるものを感じながらの数日。
まだ朝日が昇って早い段階で、俺の部屋の扉がノックされた。

「士君、起きてる?」
「ん?なのはか?起きてるぞ」

少し興奮しているなのはの声にそう答えると、なのはが扉を開けて入ってくる。

「実はさっきクロノ君から連絡があって」
「っ、フェイトのことか?」
「うん!フェイトちゃん、時空管理局の本局に移動して、事情聴取と裁判が行われるんだけど、ほとんど確実に無罪になるって!」
「そうか…」

クロノからの伝言だろうか、その言葉を聞いて俺は胸のつっかえが一つ取れ、軽く笑う。なのははさらに言葉を継ぎ足す。

「それで、その本局に移動になる前に、フェイトちゃんが私達に会いたいって!」
「っ……」

それを聞いた俺は、少し眉を寄せる。これからフェイトに会う、か……

「…わかった、今すぐなんだよな?」
「うん!私、準備してくる!」

そう言って元気そうに俺の部屋を出て行くなのは。俺はそれを見届けてからベットに腰掛け、ため息をつく。

「……フェイトと会う、のか…」











海にかかる石橋に、フェイト、アルフ、クロノがいた。俺はそこへなのはに手を引かれながら向かっていった。

「フェイトちゃーーーん!」
「ちょ、なのは体勢きつい!引っ張るな!」

フェイト達の元にたどり着くと、ユーノはなのはの肩から降りてアルフの肩へ。俺は少し乱れた制服を整えた。

「あんまり時間はないんだが、しばらく話すといい。僕達は向こうにいるから」
「ありがとう」
「…ありがとう」

そう言って離れていくクロノ達。三人だけになったこの空間で、なのはとフェイトはお互い向き合って笑い合った。

「にゃはは、なんだかいっぱい話したいことがあったのに…変だね。フェイトちゃんの顔見たら、忘れちゃった」
「私は…そうだね。私もうまく、言葉にできない」


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