暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
19話:別れは辛いが、だからこそ再会は楽しみになる
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の姿にたどり着き、その力を持ってすれば叶わぬ願いはないとさえいわれたアルハザードの秘術。
 時間と空間をさかのぼり、過去さえ書き換える事ができる魔法。失われた命を、もう一度蘇らせる魔法。彼女はそれを求めたのね」
「でも、魔法を学ぶものなら誰もが知っている。過去をさかのぼる事も、死者を蘇らせる事も、決してできないって」
「だから、その両方を望んだ彼女はおとぎ話に等しいような伝承にしか頼れなかった。頼らざるおえなかったんだ」
「でも、アレだけの大魔導師が、自分の命さえ懸けて探してたのだから…彼女はもしかして、本当に見つけたのかもしれないわ。アルハザードへの道を。今となっては、わからずじまいだけど…」

そんな会話を俺はパンをくわえながら聞いていた。
しっかし…死者は蘇らない、ねぇ……。いや…俺がその命の蘇生みたいなことしてるから、なんだか怖いな…ほんと。あの神、いつか会えたら殴ろうかな?前は殴る暇もなかったし。

「あ、ごめんなさい。食事中に長話になっちゃった。冷めないうちにいただきましょ」
「なのはと士には、多分これがアースラでの最後の食事になるだろうし」

クロノは少し表情を厳しくしながら言うが、隣のエイミィが笑いながら口を開く。

「お別れが寂しいなら、素直にそう言えばいいのになぁ。クロノ君てば、照れ屋さん」
「なっ、何を!?」
「クロノ君の照れ屋さん(棒)」
「つ、士!君まで何を言って…!」
「なのはちゃん、ここにはいつでも遊びにきていいんだからね!」
「はい、ありがとうございます」
「勿論、士君も」
「あぁ」
「エイミィ!アースラは遊び場じゃないんだからそんなこと…」
「まぁまぁ、いいじゃない。「え!?」どうせ巡航任務中は暇を持て余してるんだし」
「ほれ、艦長も認めてくれたぞ。どうする執務官殿?」
「ぐぬぬ…」

先程までの暗い雰囲気は何処へやら、最終的には笑いながらとなった今回の食事。ただ一つ不満を言えるのなら……

「やっぱり俺はパンより飯派だな」


















そして、遂に俺達が地上に戻る日やってきた。俺達は荷物をまとめ、アースラの転送装置の上に立つ。

「それじゃ、今回は本当にありがとう。なのはさん、士君、ユーノ君」
「協力に感謝する」

クロノはそういってなのはに手を差し出す。なのはもそれを受け、クロノと握手を交わす。そのとき、クロノの顔が若干赤くなっているのがわかった。

「おい、俺とは握手しないのか?それとも、なのはの手をずっと握ってたいとか?」
「なっ!?ふざけるな!別に僕は…!」
「はいはい、そこまで。ユーノ君、帰りたければいつでも連絡してね」
「はい、ありがとうございます」
「フェイトの方は、処
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