虚空爆破
Trick11_室内だから、うまくいくといいんだけど
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初春、御坂は誰もいないフロアで逃げ遅れの人がいないか確認していた。
「ここは終わりみたいですし、私達も「ビリビリ!」
初春の声を遮ったのは上条だ。
「あんたまだ逃げてなかったの!?」
それに驚いて御坂は上条を怒鳴りつけた。
「それよりも、あの子見なかったか!?」
「あの子ってあんたと一緒にいた?」
「それなら急いで探しましょう!」
「いえ、御坂さんたちは右の方に言ってください!」
話に入ってきたのは信乃だった。こちらに向かって走ってくる。
「このフロアには私たち4人以外に3つの魂があります!
奥の1つは私が行くので、右側の2つは御坂さんたちで!」
そう言って信乃は3人を通り越して走っていく。
「魂ってあいつ何を言ってんだ?」
「いいから早く行くわよ! 信乃にーちゃんが言ってるから間違いないと思うわ!」
上条は信乃の発言に疑問を持ったが、緊急事態な事と言っている人物が
西折信乃のため、御坂はすぐにデパートの右側へ走り出した。
初春も何も言わずに御坂を追い、
「ちょっと待て!」
上条も後に続いた。
「西折の言っていた2人ってどこにいるんだ?」
「わからないけど、もしかしたらあんたが探してる子かも知れないじゃない!」
「一体どこに・・」
3人で信乃に言われた場所についたが、誰も見当たらないので更衣室などを
手分けして探していた。
「違います! もっと右、その階段の方です!」
声をした方向を見ると、信乃が走って向かっている。
距離が遠いので大声だけで指示を出した。
信乃に言われて階段の方を見ると、ちょうど女の子が走って来た。
上条が捜していた少女。
一番近くにいた初春に向かって走ってくる。
「おねーちゃーん! メガネかけたおにーちゃんがおねーちゃんに
渡してくれって!」
初春へとぬいぐるみを差し出した。
その瞬間、信乃の背筋に寒気が走った。
先程からの嫌な予感が現実になった時の寒気・・・・この感じは、
「初春さん! それを投げ捨てて! 爆弾はそれだ!!!」
「え?」
信乃はいつもの口調ではなく大声で叫んだ。
次の瞬間、ぬいぐるみが縮み始めた。
信乃の言葉、今回の事件、そこから出る答えは簡単。
このぬいぐるみがグラビトンの爆弾だ。
初春はとっさに少女の持つぬいぐるみを投げた後、少女を庇うようにして
投げた反対側へと飛んだ。
しかし、今までの爆発事件の規模を考えると、この距離では無事では済まない。
御坂はポケットからコインを取り出し、超電磁砲を発射しようと
したが、慌
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