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正体不明の怪物
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メージを食らいそうになっていたがゲツガが短槍を放って倒してくれるおかげで使い魔たちはダメージを食らうことがなく支援に専念できている。

「はぁぁぁぁ!!」

 ミナトは大鎌をふるって次々とトランプの兵士の首を飛ばしていく。時たまに攻撃を食らいそうになるそれをアリスや他の皆が何とかしてくれるから戦える。

 そしてようやく、赤の女王一人になった。

「もうこれでおしまいだ。赤の女王」

「ふ〜、ボス戦ってこんなに楽だったけな?」

 ゲツガも倒し終えたようで短槍を回収しながらそう言っていた。確かにこのボス戦はあまりにも拍子抜けと言ってもいいものだった。とにかく赤の女王は何もしてこなかったし特にトランプの兵士が強かったというわけでもなかった。

「たかがその程度の貧弱な兵士を倒して私に勝ったつもりでいるの?なんとまあお気楽な頭をしているのね」

 赤の女王は追い詰められているはずなのにまったく態度を崩していない。

「おいおい、もうお前一人なんだぜ?」
 
ゲツガはそう言って弓に短槍番えていた。確かに相手は追い詰められているのにもかかわらず態度が崩れていないのも気になるがここは短気決戦のほうがいいだろう。ミナトは鎖を持つとゲツガが弓を放つと同時に投げた。

 しかし、その攻撃は赤の女王に当たる前に何かに弾かれたように跳ね返った。

「っち、またなんか出てきやがった。今度は完全にモンスターだったな」

 ゲツガはそう呟いた。一瞬だが何か茶色くて大きな腕が赤の女王を守るためにすごい速度で振られ、攻撃を防いでいた。

 その腕が出てきた上のほうを見ると大きな腕だけしか出ていなかったがだんだんと体を出していた。そして五メートルは軽く超える体をようやく出し終えると雄叫びを上げた。

「ウォォォォォォ!!」

《The Jabberwock》

 ジャバウォック、それは鏡の国のアリスに登場する正体不明の怪物だ。

「どうやらあっちがボスじゃなくてこっちがボスみたいだな」

「どうやらそうみたいだな」

「ふふふ、今までの弱い兵士よりもこの子は最強なのよ。さあ、ジャバウォック!あの者どもをやってお終」

 そういい終える前にジャバウォックに踏み潰されて倒されてしまった。

「お前には過ぎたるものだったてことだ、赤の女王」

「そうみたいだな。だけど、こいつを倒すのにも少し苦労しそうだぜ」

 ミナトの言葉の後にゲツガもそういった。しかし、ゲツガはジャバウォックを見て肩を竦めた。

「さてと、やるかな」

 そう言って短槍を番え直していた。ミナトもそれをみて大鎌を構え直す。

「これが最後であったほしいよ」

 そう呟くとミナトはジャバウォックに大鎌を振り上げて突っ込
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