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城内部
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 ゲツガとミナトは顔をしかめる。

「だけど、若干内装が変わってる。前に来た時はこんな感じじゃなかったはずだし、こんな暗さじゃなかった」

「やっぱ、何かあったんだろうな」

 そう言ってあたりを警戒する。何人かの気配を感じるし、こちらを確実に見ている。すぐにその相手が出てきた。

「……トランプの兵士か?」

 出てきたのはトランプの兵士。全員同じかと思っていたが、それぞれ武器が違う。剣に槍、刀に鎌、いろいろな武器を持った奴らが出てきた。

「ここからがどうやら戦いらしいな」

 ゲツガはそう言って短槍を十本ほど取り出すと一本だけとって他全部は地面に突き立てた。ミナトも鎌と鎖を取り出す。

「私も行くか」

 そう言うと後ろにいたアリスと他三体の使い魔はある程度ミナトから離れる。

「ゲツガ、一応遠距離からの援後を頼むけど、私が忙しくて近く行けない時に敵が来た時は自分でどうにかしてくれよな」

「問題ないね。俺はどっちかっていうと遠距離武器の弓よりも素手のほうが使えるからな」

「そうか。じゃあ、援護は頼むよ。もちろんあなたたちも」

 ミナトはゲツガと使い魔にそう言ってトランプの兵士たちに突っ込んで言った。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「はあ!!」

 ミナトは持っている大鎌を振るいトランプの兵士【ダイヤのエース】の首を刈り取った。トランプの兵士は最初は何をされたかも分からなかったのか体が動いていたが数秒後、音もなく崩れ落ち、ポリゴン片に変わった。

 それと同時に後ろから突撃してくるトランプの兵士【スペードのエース】が見える。素早く鎖を使って体を巻きつけるとそれを力いっぱい横にふるって固まっていたトランプの兵士【クローバ、ハートのエース】にぶち当てた。

 そしてその攻撃で倒れた三体のトランプの兵士に向けて鎌を振り下ろす。三体の兵士は首を刈り取られて一瞬でポリゴン片に変わった。そして不意に後ろで何かが飛んでくるのを感じたため振り向きざまに大鎌でそれを弾く。それは投擲用の槍でトランプの兵士の残り五体が一斉に投げようとしている。

 しかし、その五体は投げることすら出来なかった。壁側にいるその五体の腕に空気を切り裂いた音とともに短槍が突き刺さっていた。

「ミナトがやるせいで俺の出番とこいつらの出番ないじゃないか」

「悪いけど出番とか関係ないし、そんなに出番が欲しければ自分で作るしかないだろ」

「まあ、そうは思うけど少しは俺たちの出番をまたは見せ場をくれたっていいんじゃないか?」

「まあゲツガはともかく、この子達の出番は作ってあげるぐらいならいい」

「うわ、ひでぇ」

 ゲツガはそれを聞いて苦笑するがまだ倒されてない五体のトラン
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