第一幕その六
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り整った顔をしており唇は小さく紅で肌も白く彫が深い。とりわけ目がはっきりとしていてまるで絵に描いたように美麗であった。
背は小さいがスタイルはかなりいい。その彼女があれこれとぼやいていた。
「メイドの生活は朝から晩まで働いて汗まみれ」
彼女は言うのだった。
「骨を折ってそれで三十分もかかってチョコレートを作っても」
ふと白いテーブルの上に置いてあったチョコレートを手に取ってそのうえで飲むのだった。このチョコレートは飲むチョコレートであるのだ。
「こっちはこうしてつまみ食いが精々。ちょっと困ったものね」
そんなことを言っているとフィオルディリージとドラベッラが来た。見れば二人とも涙を流している。
「お嬢様方、朝のお食事ですけれど」
「ええ」
「そうね」
「あら?」
すぐに姉妹に元気がないのを見抜くのだった。
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