レーヴァティン〜クロスクエスト〜
レーヴァティン
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か性格まで変わったらしきスルトは、こちらを向くと言った。
「貴君らが我を闇より解放してくれたのだな?」
「い、一応ね」
「そうか。礼を言おう。これは我の感謝の気持ちだ。貴君らの戦いに役立ててほしい」
スルトの剣が光り出した。
そこから炎のかけらが落ちると、地面に落下た。
閃光。
次に目を開けた時、炎のかけらが零れ落ちたところには通常の大剣の二回りはでかいだろう巨大な剣が突き刺さっていた。
「我が《総てを焼き払う業炎》の現身だ。さすがにこのツルギそのものを渡すわけにはいかぬが、これと遜色のない働きをしてくれるだろう。それと」
スルトの左手に炎が宿る。
そこにまるで彼自身の炎を閉じ込めたかのようなプリズムが出現した。
「これは我が炎の一部だ。これを使えば、貴君らの剣に我が剣の力の一端を咥えることが可能だ」
スルトは立ち上がると、
「もう一度礼を言おう。我を、このムスペルヘイムを救ってくれてありがとう。強き妖精の騎士たちよ。彼の闇の力に気をつけるがよい。あれは世界を滅ぼす………」
しかしそこで、遠くから竜の遠吠えが聞こえ、それによってスルトの声がかき消されてしまった。
「ふむ。我が竜たちが我の帰りを待ち望んでしびれを切らしているようだ」
「本当にありがとうございました。これは私からのお礼です」
シンモラが言った直後、一同のアイテムストレージに大量のコルとアイテムが入ってきた。
「それではさらばだ、妖精たちよ」
スルトは、シンモラが出てきた空の割れ目に、彼女と共に帰っていった。
「……さて、どうする?レーヴァティン」
「大剣使いが結構いるからな」
この場にいる大剣使いは、シャノン、ハザード、ゲツガの三人だった。
「俺はパスだ。こういうのはごめんだ」
ハザードがさっそく権利を放棄した。
「こういう場合は、ゲツガ君に譲るべきなんだろうね。何せわざわざ別の世界から来てもらっちゃったわけだし?」
シャノンが言うと、しかしゲツガは首を振った。
「いや、いいよ。俺はこの剣で満足してるし。それに、伝説武器ってのもなんか憧れるものはあるけど、そんなに欲しいわけでもないというか……なんか、俺には合わない気がするんだよね」
「……そうかい?じゃぁ」
「ああ。その剣はシャノンがもらってくれ」
シャノンは、ゲツガにありがとう、というと、レーヴァティンの柄を握った。
その瞬間。
レーヴァティンが赤く輝き始め……
先ほどまでの大剣から、まるで一枚の板の様な真紅の巨剣へと姿を変えた。
「『使い手によって姿
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