レーヴァティン〜クロスクエスト〜
レーヴァティン
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きを封じた。
「斬る斬る斬る斬るkill・・・」
レンホウの眼がたちまち真紅に染まる。同時にワイヤーにも心意の炎が宿り、スルトの鎧を溶かしていく。
「ぐぅう……ぬおぁあああああ!!!」
しかし。
スルトはレーヴァティンに炎を宿すと、ワイヤーを断ち切った。
「な!?うそ、《心意技》ぁ!?」
スルトは炎の宿った大剣をやみくもに振るうと、次々とフィールドを破壊し始めた。
「オオオオオオオオオッ」
「や、やばいぞこれは……」
「クエストどころじゃない、このままじゃ《ムスペルヘイム》が……ALOが崩壊する!!」
スルトのレーヴァティンは《黙示録の魔剣》にふさわしい威力で世界を破壊し始めた。
ムスペルヘイムのフィールドはすでに原形をとどめておらず、ニヴルヘイムへとつながる天井も崩れかけていた。
「オオオオオオオァアアアアア……ぁ!?」
ドスッ……
静かに、その音が響いたのはその時だった。
「あ……」
「え?」
「危なかったですね☆私が来なかったら負けてたかもしれませんよお兄様♪」
スルトの胸から突き出していたのは、巨大な鎌。いや、鎌に似た何かだった。
それを持つのは……グリヴィネ。いや、本当に彼女なのだろうか。
短かった白い髪は腰あたりまでの長髪に変わり、白い一枚布のような服を着て、マフラーも白になっている。
そして最大の違いが、背中に、羽が生えていないことだった。
「……刹那、それ、どこから引っ張り出してきた?」
「わかんないです。気付いたらみなさんとはぐれてて……で、このカッコになってました。でも、お兄様のところまでたどり着けてよかったです。だって、もうすぐ終わっちゃうところだったんですもの♪」
外見上ではわからなかった変わり様。それは間違いなく、その『喋り方』だ。まるで違う人間なのかのようにしゃべっていた。
「スルトさん、ごめんなさいね☆私がとどめ指しちゃいましたから」
スルトのHPは、確かにゼロになっていた。
「く、く、く……あっぱれだ、妖精の騎士たちよ……」
スルトの炎が消えて、彼は元の姿に戻った。
「スルト!」
直後、空が割れた。
そこから現れたのは、クエストのスタート地点だった、スルトの妻、シンモラ……
「スルト!!大丈夫ですか」
「シンモラか。我は……一体?」
「あなたは闇にとらわれ、世界を滅ぼそうとしていたのですよ」
「我が……そのような……」
なんだ
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