高町さんの部屋にて…その1
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それに答えるスクライア。
そして、単語の意味を把握した高町さんは視線をこちらに向ける
さらに、説明し終えたスクライアもこちらを見てくる……。
その視線は『どうなの?』とでも言いたげだ。
「……いや、違うな。あれは六式という体術の一種だ」
特典の事は話せば面倒な事になりそうなので、体術の一種という事にする
というより、六式は実際に体術なので嘘は言ってないはずだ。
「た、体術? い、いや、でも……そんな訳が」
「いや、本当だ。俺はレアスキルとかじゃなくて、自分の肉体一つでやったんだ。
そして、それを可能にしたのが六式……まぁ、俺の流派みたいなもんだな」
スクライアは俺が言った事に対し、疑いと戸惑いを抱いている。
まぁ、それも仕方が無い……スクライアの世界では空を飛ぶ時、または回復技などは大抵魔法でどうにかするはずだ。
そんな環境下に居た人間が、自分達とは異なった方法で飛行や回復を使用。
しかも、それを『肉体だけで可能にしている』と言われても信じ難いのだろうな。
「えっと……神田君がやってる武道って、そのロクシキって言うの?」
スクライアが目を瞑って思考を落ち着かせている合間に、高町さんから声が掛けられる。
そういえば、下校中に武術がどうのこうのって話してたな。
「うん、そうだよ高町さん。
六式は6つの技で構成されていて、その中にはスクライアが言ったように飛行するものや、回避に特化したり、防御に特化したり……当然攻撃系の技もあるんだ。
まぁ……スクライアが言った、回復技は六式じゃないんだけどね」
俺はそう言って『あはは!』と笑う。
というのも、何か自分で自分の技の事を言うのは照れ臭かったのだ。
「ほぇ凄いの……何というか、神田君の技って魔法みたいだね!」
高町さんは俺の説明を聞いた後、関心した表情をして俺の技を魔法と口にする。
今まで考えた事も無かったが……でも、言われてみれば確かにそうだよなぁ。
飛行系が使えて、回復も使えてさらに防御、回避、移動、攻撃ができる……。
万能って意味で魔法ちゃあ、魔法ぽいけどなぁ。
「まぁ、色々できるっていう意味じゃあ〜そうかもね。
で、スクライア……そろそろ頭の整理できたか?」
「うん……。色々と疑問に思う点はあるけど、取り合えず納得する事にするよ
ここは管理外世界だし……僕の知らない事があっても不思議じゃない」
スクライアは目を開き、そう答える。
どうやら頭の柔軟性は高いようである。
管理外世界……確か、時空を管理している『時空管理局』というのが管理していない世界
の事をそう呼ぶ……逆に管理している世界を管理世界という呼び名だったはずだ。
「そうだぞ……知らない世界で、知らないことがあっても何
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