高町さんの部屋にて…その1
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さんは、無理にテンションを上げて声に出す。
高町さんは励ましてるつもりなのだろうが……一体何を言ってるのだろうか?
まさか、自分の魔力量を聞いてないのか……? そう思い、スクライアの方を見る。
「…………」(スゥー)
無言で目を逸らされた。
どうやら知らせてないらしい。
「ねぇ、ユーノ君。私はどの位なの?」
あぁ、無知は罪とはまさにこの事だ。
まさか、高町さんが傷口を抉るような行動に出るとは……。
「…………なのはの魔力量はAAAだ」
スクライアの回答を聞き、部屋がシーンと静まり返る……まるで真夜中の墓地の如く。
はっきり言おう、状況が悪化している。
「…………」
「…………」
どうするんだよこの空気……重すぎる。
もはやスクライアだけじゃなく、高町さんまでもが申し訳なさで下を向き始めている。
「……その……ごめんなさい」
「……僕も……ごめんなさい」
高町さん、スクライアの順に謝ってくる。
お前ら……さっきの俺の発した言葉を聞いてたのか? と問い詰めたいところだ。
しかし、実際に問い詰める事はしない。
そんな事をすれば、傷口にからしを塗るようなもの……もう俺は泣くかもしれん。
「…………いや、もういい。無かった事にしよう」
「…………うん」
「………そうだね」
俺はこの日初めて『魔法なんかいるかッ!』と強く愚痴った……心の中で。
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「で? 他に何か質問したい事は?」
先ほどまでのやり取りをお互いに忘れる。少々強引な気もするが、それがお互いのためだ。
あの話題を引っ張るのは辛いものがある……主に空気とか。
ちなみに……
最終的に結界内に入れたのはジュエル・シードが封印状態でなかったので、魔力が微量に漏れたのが原因では? という見解になっている。
「二つ目は、神田が使っていた回復技や飛行技について教えてほしい……。
僕の見立てではレアスキルだと思うんだけど……どうなんだい? 神田?」
スクライアの言っている回復技は生命帰還、飛行技は月歩の事を指しているのだろう。
それにしても……レアスキルねぇ。まぁ、特典の御かげってのも有るから、全く違うとは言えんのだが……。
「……ねぇ、ユーノ君。レアスキルって何?」
「えっと、なのは達の世界でいうと超能力者とかその人特有の能力の事を僕の世界では
レアスキルって言うんだ。僕の世界でもレアスキルを持ってる人はかなり珍しいんだよ」
「ほぇ……そうなんだぁ」
高町さんの唐突な疑問が入り、
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