高町さんの部屋にて…その1
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そう言って高町さんとスクライアは、こちらを真剣な眼差しで見つめてくる。
だが。スクライアの質問に対する回答はどうするべきか……。
というのも、俺自身よく解ってないのだ……あの時は何かジュエル・シードが光ってたけど、そのせいなのだろうか?
「……悪いな、スクライア。それについてはよく解らないんだ。
ただあの時、ジュエル・シードが少し光っていたんだ、それが原因だと思うんだが…」
「か、神田君? それって、ジュエル・シード発動したんじゃ……」
言葉を言い終えたとき、高町さんから少々慌てたように声が掛かる。
ジュエル・シードが発動した? いや、無いな。もしそうならスクライアが瞬時に察知するはずだ。
「いや、発動したら高町さん達が察知するでしょ? だよなスクライア」
「うん。神田の言うとおりだよ、なのは。
まだ魔法に慣れていない、なのはは兎も角。僕が見逃すことは無いと思う」
俺の問い掛けにスクライアは同意する……やはり思った通りか。
「……じゃあ、やっぱり神田君も魔導士ってこと?」
「いや、それは無いって……。
だって俺、魔力を生成する器官であるリンカーコアが―――」
高町さんの発言に俺は即座に反応するが……途中で言い止まる。
そういえばスクライアから、リンカーコアの有無を確認してなかったよな?
あの時はスクライアがジュエルシードの事で騒いでたし……どうなんだ?
「……スクライア? そういえば俺にリンカーコアって有るの? 無いの?」
「……ごめん。あの時はジュエル・シードの方に、気が行ってたから判らないんだ」
スクライアは申し訳なさそうに顔をを落す……。
「まぁ、俺がジュエル・シード持ってたのにも責任あるし、気にすんな。
なんなら今調べればいいだろ? な?」
「そうだよ、ユーノ君。
神田君もこう言ってるんだし……もう一回すれば問題ないよ」
「神田……なのは……。
じゃあ、もう一回だけ調べてもいいかい? 神田」
「問題無し、何回でも来いってね」
そう言って、前回と同じ様に両手を横に広げる。
そして、スクライアが俺の方に前足を伸ばし、集中する……。
そして数秒経ち、スクライアは集中するのをやめて前足を元に戻す。
だが、その顔は何処と無く気まずそうだ……やはり無かったか。
「神田……ちょっと言いにくいんだけど……」
「あ〜いや、いいよ。リンカーコア無かったんだろ?
別に無くても問題ないよ……だからそんな、気まずそうな顔するなって」
「神田君……」
なんか……高町さんが哀れんでるというか、切なそうというか。
そんな対応されると困るんだけど……元々ダメもとだったし。
「いや、有るには有るんだけど……」
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