魔法先生ネギま!
0284話
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教訓。明石に父親の話を振るのは危険なり。
「さて、どうするか」
授業も全て終わり、現在は放課後。
あやかは委員長としての仕事があるとかで何かの集まりに向かい、千鶴は例の如くボランティアとして悪ガキ達の相手をしに行った。夏美は演劇部。
「そして俺はやる事がない、か」
普段なら暇な時は魔法の練習でもしているんだが、エヴァは現在ネギとの戦いに向けて色々と忙しいので俺の相手をしていられないと前もって言われている。
同様の理由でネギを相手にするのもエヴァの邪魔となる可能性があるので却下。そうなると……
「おっと、アクセル君。今日の放課後は暇かな?」
そう俺に声を掛けて来たのは麻帆良のパパラッチこと、朝倉和美だった。
「朝倉?」
「そう、皆のヒロイン。真実の追究者。朝倉和美だよ。で、今日の放課後は暇なの?」
「真実の追究者、ねぇ……まぁ、暇と言えば暇だが」
「ラッキー。ね、もし良かったらちょっと私の取材に付き合ってくれない?」
「取材?」
「そ。柿崎や釘宮に聞いたよ。アクセル君ってかなり強いんだってね。だから私のボディーガード代わりにお願い出来ないかな?」
「ボディーガードって、また何か危ない事に首を突っ込んでいるのか?」
俺が転校して来てからも既に数度に渡って朝倉の巻き起こした騒ぎに巻き込まれた経験がある。それだけに多少の警戒心を抱くのはしょうがないだろう。
「ま、そんなトコ。で、どうかな?」
「ちなみに、取材先は?」
「噂の桜通りの吸血鬼だね」
あー、まぁ、被害者も出ているし報道部として当然と言えば当然なのか。まほら新聞の記事にもなるだろうし。
しかし、そもそもこの桜通りの吸血鬼に関してはネギとエヴァの戦いの為のお膳立てだ。一般人の朝倉がそれに巻き込まれるのはどう考えても拙いだろう。……いや、あるいはエヴァに血を吸われて第2の被害者となるとかいう流れもありか?
「いまいち気が乗らないんでパスさ」
「じゃーん! アクセル君の事だからそう言うと思ってました! そんな時にこれ! アクセル君命令券!」
俺に最後まで言わせずに、1枚のチケットを取り出す朝倉。と言うか、命令券ってなんだ。
だが、確かに朝倉の持っているチケットには『アクセル君命令券』と書かれていた。……それも、見覚えのある字で。
「千鶴か」
「そ。アクセル君の事だから、断ると思って用意しておいたのさ! アクセル君達の食を握っている那波さんお手製の命令券! さぁ、どうする?」
「……はぁ、今回だけだぞ」
千鶴がこういう手段に出たとなると、恐らく朝倉のボディーガードを頼みたいんだろう。一応今回の事件についてはあやかにも千鶴にも話してあるので、心配はいらないと思うん
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