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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0284話
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 その台詞に、我に返ったネギは慌てて口を開く。

「あ、ここでやるんですか? 分かりました。では皆さん今すぐに服を脱いで……」

 そんな言葉を聞きながら、ニヤリとした笑みを口元に浮かべているエヴァと視線を合わせてから教室を出て行った。
 ちなみに、教室の中ではネギが『今すぐ脱いで』発言で自爆していたがその辺は俺は関係ない。





 俺1人という条件の為に身体測定も素早く終わり、教室へと戻るとゴソっと人数が欠けていた。
 そして何故か黒板にはエイリアンのような存在が描かれている。その横にはチュパカブラの文字が。

「明石、何だか人数が少ないようだが?」
「あ、うん。なんかまき絵が桜通りで寝ているのを発見したらしくて。ネギ君含めてそっちに行ってるよ」
「桜通り?」
「うん。ほら、ここ最近噂になってる『桜通りの吸血鬼』って聞いた事ない? アレの仕業じゃないかって」
「桜通りの吸血鬼、ね」

 その噂に関しては、近右衛門がネギとエヴァの戦いを行わせる為に意図的に流したものだと聞いている。その噂がこの3-Aにも伝わったのだろう。
 だが。

「……で、アレは?」

 黒板に描かれているエイリアンへと視線を向ける。

「ああ、それが桜通りの吸血鬼の正体じゃないかって」
「……なるほど」

 エヴァもまさか自分がチュパカブラ扱いされているとは思ってもみなかっただろう。いや、俺がいなくなった後に書かれた絵なんだしエヴァのいる前で書かれたのか。

「哀れな」
「え? 何か言った?」

 思わず口から漏れた呟きに明石が反応する。

「いや、何でもない。それよりこの後は普通の授業でいいんだよな?」
「うん、その筈だよ。それよりもアクセル君、美人なお姉さんの健康診断には興味ないかな? 特に私はここ最近急に育って来てるんだよねー」

 チラチラと健康診断の結果が書かれた紙を振ってみせる明石だったが、それを見た俺は端的にそれに返答する。

「フン」
「は、鼻で笑われた!? ちょっとアクセル君、幾ら何でもそれは酷くないかな!?」
「そういう台詞はもう少し色気が出てから気になる相手に言うんだな」
「気になる相手? お父さん、とか?」
「……まぁ、明石がそれでいいのなら俺は別に構わないが」

 ショタコンにオジコンがいるくらいだ。ファザコンがいてもそうおかしな話ではないだろう。

「えへへ。お父さんってば私がいないと何にも出来ないんだよね。掃除とか洗濯とか。料理なんてレトルトカレーを温めないでそのままご飯に掛けて食べてるんだよ! 信じられる!?」

 だが、明石に父親の話を振ったのが俺のミスだったの気が付いたのはそのすぐ後の事。次の授業が始まるまで、延々と父親自慢をされたのだった。

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