魔法先生ネギま!
0284話
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「失礼致します」
満月が近い影響もあり、幾分か封印も緩んでいるおかげだろう。ふわりと空中に浮かぶエヴァ。茶々丸も足の裏と背中から何かを噴射してその後を追う。
「さて、いよいよ茶番の始まり……か」
その後ろ姿を見送り、寮へと戻った。
「あら、お帰りなさいましアクセル君。でもこんな時間まで外に出るのは感心しませんわよ?」
「いや、エヴァとちょっとな」
「エヴァンジェリンさんと?」
「ああ。……夏美は?」
このまま魔法関係の話をしていて夏美に聞かれでもしたら色々と厄介な事になるのでそう尋ねる。
「夏美さんなら千鶴さんとお風呂へ行ってますわ」
「そうか。なら丁度いい。エヴァとネギの模擬戦の件については話したな?」
「……ええ。正直、あまり感心出来ませんが」
「ま、あやかならそうだろうさ。だが、これは学園長も許可している事だ。ネギにとっても吸血鬼との戦いは無駄にはならないだろう。それに身の安全が保証されている戦いだ」
もっとも、当然ネギはその辺に関しては知らないのだが。
「ネギにエヴァが吸血鬼だと気が付かせる為の吸血行為を今夜からエヴァが開始するらしい。その激励みたいな感じだな」
「……本当に、大丈夫なんですわよね?」
やはり委員長としてクラスメイトが心配なのか、どこか心細気に尋ねてくる。
「ああ。それに関しては本人も太鼓判を押していたし、学園長も了解済みだからな。大丈夫だと思っていいだろう」
「そう……ですか」
「ま、あやかや千鶴は魔法や裏の世界に関しては知ってはいても、別に好き好んで関わる必要も無いんだ。そっち関係に関しては俺に任せてあやかは風呂にでも入ってくればいい」
そう言って着替えを持ったあやかを大浴場へと送り出し、俺は部屋にあるシャワー室へと向かうのだった。
「3年!」
「A組!」
『ネギ先生ーーーーっ!』
翌日。新学期が始まり、クラスはネギに対する歓迎ムードで一色だった。
いや、進級したといってもクラスはそのまま2-Aの時と同じ教室なんだがな。
その後ネギがこれからの抱負を語り、賑やかなクラスを嬉しそうに眺めていたが素早くこちらへと視線を向けてくる。
その視線が向いているのは俺……ではなく、その隣でネギへと鋭い視線を送っているエヴァだった。
周囲の様子を他所に視線を交えるネギとエヴァ。恐らくそのまま時が流れていればクラスの中でも何人かがその様子に気が付いていただろう。だが……
「ネギ先生、今日は身体測定ですよ。3-Aの皆もすぐに準備して下さいね。あ、それとアクセル君は申し訳ないけど1人だけ個別にという事になってます。アクセル君、ついてきて頂戴」
源がタイミング良く教室に現れる。
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