第1部
ジュエルシード事件編
第1話 働かざる者食うべからず
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そうすればなのはちゃんも熱湯をかけるような事しないと思いますよ」
言ってしまえばそうだ。銀時が普段だらしないからなのはもこんな強行に走ってしまうのだから、それが嫌なら規則正しい生活をすれば良いだけの話だ。
だが、だからと言ってすぐに実行出来る程この男は優れた人間ではない。例えすべての人類が規則正しい生活を送ったとしてもこの男は不規則生活を止める事は恐らくはない。
「んなの無理だよ。俺の血糖値知ってるだろう? 俺は基本的に昼の12時過ぎに起きる人間なんだよ」
「あんたの腹時計は修復不可能な位にぶっ壊れてるんじゃねぇの? とにかく、それじゃ毎日熱湯を被る羽目になりますよ」
「う、それは勘弁だなぁ・・・・・・しかし早起きかぁ・・・・・・憂鬱だなぁ」
明らかにやる気のない発言をする銀時に対し、これまた盛大に溜息を発する新八。
と、こんな二人の会話を聞いててふと疑問に思った方も居るだろうが、先ほどまで銀時と喧嘩していたなのはと、押し入れから出て来た神楽の姿は其処にはなかった。二人ともやる事をやったらさっさと遊びに出掛けてしまっていた。
まぁ、これも何時もの事であり、幾らしっかりしてるとは言えなのはも年頃的には遊びたい盛りの女の子。
その為やる事が終わると神楽と一緒に遊びに出かけてしまう。
健康的に育ってくれて良い事なのだろうが金銭面に関してはかなり口うるさくなってしまったのが銀時にしてみれば失態だと思われているらしい。まぁ、新八には有り難い話なのだが―――
「でも、なのはちゃんが金銭管理をしてるお陰で家賃払いも楽で良いじゃないですか。それに食事代だってお登勢さん持ちなんでしょ?」
「まぁな。なのはを引き取ってる間はババァが飯代の方を工面してくれてっからその辺は助かってるんだよ」
お登勢も何かとなのはの面倒を見てくれているらしい。拾った手前もあると言ってるようだが、要するに老婆の運命の様なもの。要するに孫娘みたいななのはを見て放っておけないのだろう。
そのお陰か飯代の方は免除してくれてるだけでなく困った時は家賃を免除してくれたりするのでその辺りは大いに助かっている。
普段から金銭面では荒い銀時がそれだけではこうはいかない。一重になのはの管理による賜物と言える。銀時が普段だらしなさ過ぎるせいか、娘同然のなのはは異常なまでに金銭面に関しては厳しくなってしまった。
俗に言う【片っぽがだらしないともう片っぽがしっかり者に育つ】と言う古来から言い伝えられてきたジンクスだ。
「ったく、見方を変えたらあいつは疫病神だぜ。全くよぉ、あいつのせいでギャンブルも全然出来ねぇしパフェだって週に1回しか食えねぇし・・・・・・・本当散々だぜ」
「僕から見たらあんたの方が疫病神ですよ。正直なのはちゃんが居な
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