第1部
ジュエルシード事件編
第1話 働かざる者食うべからず
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ルして何倍にも膨らませて返しゃ問題ないだろうが!」
「そう言って一文無しになったの忘れたの? そんな壊れかけの危ない橋に投資なんか出来ないよ! 鉄骨で補強したコンクリート並の頑丈な橋にしか私は投資しません!」
「バッキャロウ! ジャンプ主人公がそんなチキン戦法してられっか! 男なら突撃あるのみ! 当たって砕けろだ!」
「私女だから分かりませぇん!」
側から聞いていると涙が出て来そうになったのを新八は必死に堪えていた。
なのはも案外不憫だ。よりにもよってこんな駄目人間の元で育ったが為にかなり苦労してきたようだ。今ではとても9歳児とは思えないしっかりっぷりを発揮している。
それに比べて此処の主でありオーナーでもある坂田銀時の堕落っぷりと言ったら目も当てられない始末と言えた。金銭感覚は絶望的だし無駄遣いは多いし、何時だったか家賃代をネコババしてパチンコをしたのがばれて激怒したなのはにボコボコにされていた事もあった。その時は大家でもあるお登勢が多目に見てくれたから良かったものの、彼女が居なかったら今頃銀時達は路頭に迷っていたのは確実だった。
「んだよ朝からうっせぇなぁ。折角酢昆布食べまくってる夢見てたのに覚めちゃったアルよ。回りの迷惑を考えろよ腐れ天然パーマ!」
喧嘩している銀時となのはに割って入るかの様に、押入れから這い出てきた別の少女が目を擦りながら現れた。なのはとは違いオレンジ色の髪をした小柄の少女だ。まぁ、小柄と言っても背丈も若干こちらの少女の方が高い。
彼女こと【神楽】もまた此処万事屋に住み着いている従業員の一人だ。と言っても、なのはほどしっかりしては居らず、どちらかと言うと宿六な感じでもある。
しかし、この神楽は只の女の子ではない。実は彼女は天人であり宇宙最強の戦闘種族【夜兎族】の一人らしい。
んで、出稼ぎで地球に来て、そのまま方法の定で此処に居座る事となったようだ。
この四人が此処【万事屋銀ちゃん】の主な従業員メンバーとなる。オーナー? の坂田銀時とその目付け役兼雑務担当のなのは。現場担当の神楽と新八の四人構成となっております。
「やれやれ、このメンバーで良く今までやってこれたもんだよ」
相変わらず纏まりのない光景を見て新八は一人溜息を吐いていた。確かに纏まりはほぼ皆無だ。例えるなら伸び切ったゴムの様に纏まりがない。これだったら消しカスが纏まる消しゴムの方がまだ纏まるだろう。
しかし、いざと言う時はかなり硬い結束をするのでそれなりに問題はないようだ。喧嘩するほど仲が良いと世間では良く言うしね。
***
「ったく、朝から最悪だぜ! こう毎日毎日頭から熱湯かけられた日にゃ本当にふやけちまうぜ!」
「だったら規則正しく起きたらどうですか?
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