第二幕その二十三
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に理性で自分を導くことができる人は」
「どうなのでしょうか」
「他の人が泣くようなことでもその人には笑いの種になります」
これが彼の言いたいことだった。
「世の中を風が吹き荒れていてもその人は平然としていられます」
「それが今なのですね」
「そういうことです」
つまり今日のことがそれなのだった。
「ですから今日は幸せに終わりましょう」
「そうですね。色々ありましたけれど」
「それでも」
フェランドもフィオルディリージも。グリエルモもドラベッラも。それぞれ顔を見合わせて微笑むのだった。デスピーナも楽しそうにそんな彼等を見て。アルフォンソを中心にとりあえずこの騒がしい一日を幸せに終えるのであった。
コシ=ファン=トゥッテ 完
2009・5・23
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