第1章
旧校舎のディアボロス
第21話 遊びに行こうぜ!
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、自分達の出世のために独断で勝手に私の領土に入り込み、勝手に儀式を行おうと」
「部長的には屈辱的ではないですか?」
「そうね。堕天使全体の計画ならまだしも、一部の独断なら放って置けないわね。でも、もう少し確証が欲しいわね。朱乃、調査をお願いできるかしら」
「はい、部長」
副部長はそのまま退室した。
「この事をイッセーの耳に入らない様にしてください。知れば、あいつは確実に無茶をしかねません」
「分かったわ」
「お願いします」
さて、どうなる事やら。
ー○●○ー
え〜と、今の状況を整理しよう。
俺は今、とあるハンバーガーショップにいた。そして、目の前では注文に四苦八苦している金髪ブロンドの美少女がいた。
他でもなくアーシアであった。
何故この様な状況になったかと言うと、俺は部長に言われた通りに学校を休んで家にいたが、自分が弱い事にこのままじゃダメだと思い、公園に鍛えに行ったところでアーシアと再会した。
着ている服がシスター服ではなく、サイズが大きいのか少しダボダボの服を着ていた。
よく見るとそれは昔、千春さんが着ていた服であった。おそらく、明日夏がフリードに切り裂かれたシスター服の代わりに着せたんだろう。
そして、お腹が空いたので何か食べに行こうと言う事になり、今に至る。
「うぅ……」
自分でなんとかすると言っていたが、状況は一変しなかった。
見かねて俺が代わりに注文して上げた。そうしたら、アーシアはガ〜ンとショックを受けていた。
注文品を受け取って席に座ったら、今度は別の事でアーシアは苦戦していた。
食べ方が分からないらしい。
俺は心の中で苦笑しつつ、食べ方を教える事にした。
「姫君。こうやって食べるのですよ」
俺は口を大きく開けて、ハンバーガーにかぶりついた。
「そ、そんな食べ方があったなんて!?す、すごいです!」
反応が新鮮だなぁ。
アーシアはハンバーガーを手に持つと、俺の事をチラッと見た後、小さくかぶりついた。
「美味しいです!」
「ハハハ。そう言えば、どうして公園に?」
そう聞くと、アーシアが少し黙った後…。
「お休みを頂いたんですよ。それで、この町を観て行こうかと」
おそらく、休みは嘘だろう。
でも、町を観て行きたいってのは本当なんだろう。
よし!
「アーシア!」
「は、はい!」
「今日はウ〜ンっと遊ぼう!」
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