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真剣で武神の姉に恋しなさい!
千李の決意
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話だろう。

 三人の意見を真ん中の先ほど恋奈と呼ばれていた少女は聞き入れながら三人を黙らせる。
 
「まぁ待ちなさっての。私らを目の前にして物怖じしないあいつの態度からしてあいつたぶん結構の使い手かもしれないわ」

 風に乗りながらそんな会話が聞こえていた千李は感心した。

 ……ふ〜ん。やっぱりあの子が頭取ね。それにいい分析能力ね。

 感心しながらも千李は恋奈に声をかけた。

「ねぇ!恋奈って言ったっけ?ちゃんと自己紹介して欲しいんだけど!!」

 千李の言葉に恋奈は「はぁ!?」といったが少し考えた後に言葉をつむいだ。

「いいわ!!教えてあげる。私の名前は片瀬恋奈!三大天の一人で江乃死魔のリーダー片瀬恋奈よ!!」

 高らかに宣言した恋奈はふふんと言った顔をしていたがそこで千李が言った。

「ああごめんね。かっこよく決めてるところ悪いんだけど後ろのバイクのライトのせいで全然顔見えないわ。消してくんない?」

「仕方ないわね……」

 恋奈はぶつぶつといいながらも後ろのバイク隊にライトを消させた。

「これでどう!!」

「ああー今度は暗すぎて見えないわ。もっかいつけて」

 千李がそう言うと恋奈は再度ライトをつけさせ、千李を見た。

「やっぱり。見えないわごめんもっかい消して?」

「あんた見えてんでしょーーーー!?」

 ……ちっ。ばれたか。

 内心毒づいていると恋奈も痺れを切らしたのか周りにいた三人そしてバイク隊に命じた。

「もうあったまきた!!宝冠!ハナ!梓!あいつをメッタメタにしなさい!」

「おうよ!」 「分かったシ!」 「了解っす」

 恋奈の横にいた三人がいっせいに千李めがけて駆けて来た。

 そしてそれに呼応するかのように後ろにいたバイク隊も攻めてきた。

 ……血の気がおおいわねぇ。

 感心してると先ほど恋奈に宝冠と呼ばれた少女?が千李めがけて猛烈なタックルを仕掛けてきた。

「おっと」

 千李はそれを軽やかにかわす。

「俺っちのタックルをかわすたぁやるじゃねーの!だけど二度目はないぜ」

 そういうとすばやく体を反転させ千李めがけ再度タックルをけしかけてきた。

 その様子から周りのバイク連中は勝利を確信したような表情をしていたがそれはすぐに絶望の色に変わった。

 宝冠は止められていたのだそれも腕ではなく指一本で。

「ぐっ!?」

 宝冠自身何が起きているのか分からないのだろうただただ驚きの声を上げるだけだった。

「確かにいい体当たりだけどそれじゃあ私には届かないわね」

 そういうと千李は宝冠から指を離し前につんのめる宝冠の首筋に軽く手刀をあびせた。

 宝冠はその一発で
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