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真剣で武神の姉に恋しなさい!
千李の決意
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くにあった落下防止用のチェーンが下がっているポールに手を置きながら再度考え込んだ。

 ……やっぱりここはストレートに?いやいやもしストレートにって瑠奈が嫌がったらかわいそうだし、それよりも嫌がられたら私が立ち直れないし。

「だー!!もうっ!どうすりゃいいのよ!?」

 考え込みすぎたのか千李は声を荒げ叫んだ。

 だがその声は海岸に打ち付ける波の音にかき消されすぐになくなった。

「はぁ。やっぱりストレートよりちょっと遠まわしに言ったほうが……。まてまてそれで瑠奈が分からなかったら余計恥ずかしいし……。ここはやっぱりストレートが……いやいやいや……」
 
 千李がそのまま悶々と考え込んでいると突如千李の横からまばゆい光が差し込んだ。

「まぶしっ。ったく何だってのよ」

 考え事をしていたときに横水を差されたので千李は若干苛立ちながら光のするほうを見るとそこには大量のバイクに乗った不良たちがひしめき合っていた。

 その前には四人の女が立っていた。

 ……でかいのが一人。胸がでかいのが一人。オチビが一人。胸が残念なボサボサツインテが一人ね。そのほか100人に満たないぐらいか。

 千李が相手の頭数を把握していると前に居た四人のうちの一人、ボサボサツインテが口を開いた。

「アンタね!私の部下をこけにしてくれたのは!!」

 女の子ながらもしっかりと通るいい声だった。

 その声に千李はポールから手を離し声の主に向き直った。

「まったく覚えがないんだけど?」

 千李が返すと少女は先ほどと同じ声音でいった。

「とぼけんじゃないわよ!!私の部下が確かにあんたにやられたって言ってんの今日の11時ぐらいに!!」

 ……ああ。あいつらのことね。

 思い出した千李はうんと頷きいった。

「思い出したわ確かにやったわね。それであんたらはその落とし前でも付けに来たわけ?」

「そうよ!あんたは私の江乃死魔に泥を塗った!!だから許しとくわけにはいかないのよ!」

 千李は聞きながら疑問に思っていた。

 ……江ノ島?江ノ島ってあの江ノ島?

 考えていると少女が声を荒げた。

「ちょっと!?いっとくけどあんたが今想像した江ノ島じゃないからね!?チームの名前よ私たちの!!」

 ……なーるほど。じゃあ漢字にすれば「江乃死魔」こんなとこかしらね。というかよくあの子私が考えてること分かったわねエスパー?

 千李が脳内で納得していると先ほどの少女とは違った声が聞こえてきた。

「なぁ恋奈様?そろそろやっちまおうぜ?」

「そうだシ!あいつ完全にあたしらのことなめきってるシ!!」

「自分はどっちでもいいっすけどね〜」

 おそらく前にいる四人の会
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