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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-1 First story~Various encounter~
number-13 meet again promise
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白いリボンを解き、フェイトに向ける。
「思い出になるようなものがこんなものしかないけど。私たちが出会った記念に」
「じゃあ、私も」
そう言い、フェイトも自分の髪を纏めていた黒いリボンを解いた。
「きっと、きっとまた」
「うん、そうだね。きっと」
二人はリボンを交換した。
それは、二人の出会いと別れの記念であり、再び会うことを誓う二人の絆。
「フェイト、俺からも」
「え?」
燐夜は、ポケットから水晶のついたペンダントを渡した。水晶の色は黒。フェイトのイメージカラーを基本にして燐夜が用意したもの。
「なのはにもあるぞ」
「ほんと!?」
なのはにも同じようなもの、水晶の色は青。なのはには白と青があったが、ここは青がいいと燐夜は思った。
燐夜は二人に渡し終えると上着の中に手を入れ、何かを取り出した。
それは燐夜が二人に渡したものと同じもの。違う点は、水晶の色が赤い所。
「これは三人の絆の証。できれば肌身離さず持っていてくれるとうれしい」
「分かった、ありがとう、燐夜」
「うん、ありがとうなの!」
三人はひもを首の後ろで結んでかける。
朝の日差しに反射して輝く水晶。
「また会おう」
「うん、元気でね」
そしてアルフがユーノをなのはの肩に乗せる。
「色々とありがとね、なのは、ユーノ」
「こちらこそありがとう」
涙を浮かべ、感謝の言葉を口にするアルフ。
「じゃあ、僕も」
「クロノ君もまたね」
なのは以外の人が魔法陣の上に乗った。
出会いがあれば、別れもある。
だが、それは二度と会えなくなるわけではなく。また会おう、そう約束した。
魔法陣が輝くと、そこには誰もいない。リボンで結わえていた髪を風に靡かせたなのはが一人、たっているだけだ。
なのはは、笑顔を浮かべて新たな絆と約束を胸に新たな一歩を踏み出した。
◯
なのはは、アリサの部屋でアリサとすずかと一緒に制服姿のまま若干緊張しながらソファーに座っている。
そんな三人の前には一台のビデオカメラが。
そのビデオカメラはもう録画を始めている。
なのはが紡ぐ最初の一言は決まっていた。
「親愛なるわたしの友達フェイトちゃん、そして、私たちの友達燐夜君へ」
紹介したい友達のこと。今の自分のこと。大好きなあの子のこと。
言いたいことはたくさんあった。
直接会うことはできなくても、こうして気持ちを伝えることはできる。
五月の空は晴れ渡り、風が爽やかに吹き抜ける。
今は別々の場所で過ごす三人。
それぞれが過去を抱いて、自分の想いを強さ
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