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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-1 First story~Various encounter~
number-13 meet again promise
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じようにフェイトにも伝えたが、やはり燐夜がいないとだめらしい。
燐夜がフェイトに行かないと言ったら、裾をつまんで涙目で訴えかけてきた。
それにはさすがの燐夜も敵わない。


そして翌日、早朝。


フェイトと燐夜は先に待ち合わせ場所でなのはが来るのを待っていた。
クロノの話によると、そんなに時間は取れないからできるだけ手短に頼むと言っていたが、まあ、無理だと思う。何せ、別れと再会を誓うのだから。


「フェイトちゃーん! 燐夜くーん!」


ちょっとした物思いに耽っていると、なのはが手を振りながら走ってこちらに向かってきていた。
その姿を見て、クロノとアルフは邪魔しないように場所を動いた。
アルフの肩にはフェレット姿のユーノが乗っている。


まず二人だけで話してもらうのがいいだろう。
燐夜はそう思い、静かに少し距離を取り、欄干に背中を預けて腕を組む。


なのはとフェイトは話し始めた。


「その……もう、行っちゃうんだよね」
「うん、少し長くなるかもしれない」


なのはとフェイトは互いに向かい合い、相手の姿を自分の目に焼き付けるかのように見ている。


「けど、それでも、戻ってくる。ここに」
「……! うん、待ってる、ここで」


満面の笑みでなのはは答える。
フェイトはさらに言葉をつづける。目の前にいる少女に言わなければならないことを。あの事に返事を返したいのだ。


「あと、君が言ってくれたこと。友達になりたいって。私も友達になりたい。……けど、どうしたら友達になれるのか分からなくて」
「……簡単だよ。相手の名前を呼べばいいの。私の名前は、高町なのは」
「……なのは」


ここで初めてフェイトは、なのはの名前を呼んだ。ここまで君と呼んでいたのに。
なのははそのことに感極まって、涙が目に溜まって来ていた。


「なのは」
「うん、うん…………うん」


遂にこらえきれずになのはは涙を流した。
フェイトはそれにつられるようにして、同じように涙を流し始めた。


「少し分かったことがある。友達が泣いてると自分も悲しんだって」
「……っ、フェイトちゃん!」


フェイトの言葉をきっかけにしてなのはが、フェイトに抱きつく。
フェイトは、抱き着いてきたなのはを支えるとなのはを抱きしめた。


だが、その涙を誘う心温まる会話も終わりを迎える。


「間を刺すようで悪いが、もう時間だ」


クロノがやって来てもう時間であることを告げる。
隅にいた燐夜もなのはとフェイトのもとへ向かう。


燐夜が二人のもとにたどり着くと、抱きしめあっていた二人は離れたところだった。
そしてなのはは、おもむろに自分の髪を纏めている
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