第1章
旧校舎のディアボロス
第20話 緋破の幻龍
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お前のダチが飼い慣らしている奴の足下にも及ばないがな』
「……やっぱりイッセーの神器は……」
『ああ、『赤龍帝の籠手』だ。最も発現が甘いから『龍の手』って感じだけどな』
「……『赤龍帝の籠手』か……」
『赤い龍』、赤龍帝が封印された神器。
『あれの過去の所有者はみんな力に溺れて、周りに被害を出して、ろくな死に方をしなかったんだよなぁ。ハハハ!』
「………」
そう、過去の『赤龍帝の籠手』所有者はみんな力に溺れた。そして、みんな悲惨な死に方をした。
最も、全部兄貴に聞いた話だがな。
『お前のダチもどうなるのかなぁ?』
「……何が言いたい?」
俺は言葉に怒気を含ませて訊く。
『力に溺れたらどうするのかなぁって。まあ、お前の事だ。どうせ止めようとするんだろうが。お前の力だけで出来るかなぁ?』
「……結局、力を使えって言ってるじゃねえか……」
『おっと、これは失礼』
……この野郎……。
『さっきのお返しだ。まあ、お前の勝手だ。好きにしろ。お前が死んでも俺が死ぬ訳じゃねえからな。むしろ、次の宿主の方が肉体を乗っ取り易いかもな』
「……余計死ねねえな……」
『ハハハ!まあ、頑張れよ。話し相手サンキュー。じゃあなぁ〜』
それっきり、ドレイクは話し掛けてこなかった。
「クソッ!余計疲れた。……もう寝るか」
やっぱり、こいつの力は使う気にならない。
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