第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第24話:性格の不一致
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(コナンベリー)
シンSIDE
「そうですが、あなた方がリューラさんのご家族ですか!? あのリュカさんという方はどなたですか?」
俺の説明を聞き状況を理解するトルネコさん……しかし俺達の事よりリュカさん(リューノちゃんとリューラさんのお父さん)の事が気になるみたいで、存在を確認してます。
「リュカさんとはまだ合流できて無いッスよ! それよりリューラは何処ですか? 強い剣術少女だけど、まだまだ幼いから心配なんですよね……怪我でもされてたら、リュカさんに会わせる顔ないし」
確かにその通りだ!
俺もウルフさんに出会う前に、リューノちゃんに大怪我をさせてたら申し訳なくてまともに顔を見れなかっただろう。
「え!? えっと……彼女は……その……」
何やらとても言い辛そうなトルネコさん。
もしや、既に大怪我をして何処かで休んで居るのだろうか?
「はぁ!? お前……幼い少女を一人で危険な灯台に向かわせたのか!?」
「い、いえ……一人という訳では……旅の仲間のアローという者も一緒ですし……」
大変きつい口調でトルネコさんへ迫るウルフさん……
当然だろう。
トルネコさんの説明では、コナンベリーの東にある灯台に魔物が住み着き、船が目印にしている聖なる炎を取り払い、邪悪な炎で多くの船舶を沈没させているらしい。
それが原因でこの町も活気を失い、ゆっくりと滅びへ向かっているのだという……
そしてトルネコさんも、新たに船を建造し大海原へ旅立つ為に、灯台の聖なる炎が必要不可欠になり、優しいリューラさんが率先して危険な灯台へと赴き、聖なる炎を灯しに行ったという……
流石ウルフさんが尊敬する方の娘さん。
優しい心と強い意志を備えており、人々の為に危険を顧みない女性らしい。
そして翻ってトルネコさんは……
「誰が一緒とかじゃねーんだよ! 概ねアンタの為に灯台へ行ってる様なもんだろ! それなのにアンタは安全な町に残り、幼い少女を危険に晒しているのが許せないんだよ!」
「し、しかし……私が一緒では足手纏いになりますから……」
「アンタだって腰に立派な剣を下げてるだろ。リューラはホイミを使えるのだから、怪我の心配をする必要はない! 敵が複数現れた時に注意を引き付けるだけでも役に立つんだよ! 10匹敵が現れても、半数アンタが引き付ければ、戦闘は大分楽になるんだ……アンタが倒す必要なんか微塵もない。倒すのはリューラでアンタは囮として同行すれば良いんだよ!」
確かにその通りだ……
弱い敵でも集まれば厄介だし、連携されれば大変危険にもなる。
例え数匹でも、誰かが引き付け戦力分散をしてくれれば、勝つ見込みは大幅に上がる。
「そ、その……すみません……私……戦闘は苦手で……」
「苦手って……アンタ、エ
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