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仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
epic8 聖剣…全てを断つ力・ヴァルムンク Aパート
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いった。
だが、そんなセシリアの奮闘とは逆に…ディザードはいつもの冷静さを失い、内心焦っていた。


何とかしなければ、被害者が出てしまう…早く止めないと…!!
でも、私はどうしたらいいの?


ディザードは正直迷っていた。
相手は魔法が全く効かず、しかも頼みのリングもエラーばかりで役に立つかわからない。
セシリアも何とか奮闘しているが、傷を負っているためいつまで持つか…。
が、ディザードは無意識の内に右手のリングを太陽にかざし祈り始めた。
まるで、太陽を求め茎を伸ばすひまわりの様に。



みんなを守りたい…限りある生命(いのち)を助けたい…だからお願い、リングさん…。



私に力を貸して!!



ディザードは悲痛なる願いをリングに込め、かかげた右手を再び手形にふれさせた。
するとどうだろう、リングからまばゆい光が放たれたかと思うと、ディザード自身が光に包まれてゆくではないか。
そして、ディザードの意識は湧き上がる光の中に包まれ、そのままリングの中に取り込まれていった。


どのくらい時間が経ったのだろう…気を失っていたエリカは、ゆっくりと目を開け辺りを見回した後、体を起こしてみると。
そこは中世ヨーロッパの世界…しかも、目の前には広々とした平原が広がっているではないか。
とここで、彼女は変に違和感を感じていた。

(…あれ、そう言えばマックはどこにいるのでしょう?)

そう、いつもなら近くにいるはずのマギカドラゴンが、そこにいないのだ。
当然、彼がいなければ魔法を使う事すらできず、的確なアドバイスも聞けない。
エリカは、彼を呼ばなくてはとマギカドラゴンを大声で呼んでみたが。

「マック、どこにいるのですかぁー?返事をして下さーい!」

しかし、呼べど叫べど返事は帰ってこず…エコーだけがむなしく帰ってくるだけ。
仕方なく、エリカはその場で状況整理を始めた…まずリングを使った時点で光が起き、気がついたらここに倒れていた…。
そもそもここは一体どこなのか?…おそらくリングが記憶している世界の様だが、それなら何故マギカドラゴンまで急にいなくなってしまったのか?…理由はさっぱりわからない。
考えれば考えるほど頭は混乱し、一体どうしたらいいのかと腕組みしていた…丁度その時であった。

「そこのお嬢さん、どうされました?」
「キャッ!だ、誰ですかあなたは?」

急に後ろから声が聞こえたので、エリカはとっさにビクッと反応して後ろを向き、声の主に質問した。
すると、背後に立っていたのはエリカと同じ魔法使い…しかも、かなりのイケメンである。
腰まである栗色の髪を白い紐で束ね、整った面立ちに戦国
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