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仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
epic8 聖剣…全てを断つ力・ヴァルムンク Aパート
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すがのパワードタイガーも返す言葉がなく、ひたすら地団太を踏むしかなかった。



それから数日後、城北学園芸術科では学生の体力向上のため体育の自習が行われており、他の生徒はバトミントンやバレーボールで日頃の運動不足を解消していた。
そんな皆をよそに、エリカとセシリアは二人きりで自習を開始していた…と言っても、彼女達は他の皆みたいに『普通に』体を動かす訳ではない。
エリカはセシリアを連れてグラウンドの左隅に来ると、コネクトリングで模造刀二振りを取り出すや一振りをセシリアに手渡し、エリカは模造刀を両手に持ち腰を落として構えていた。

「セシリアちゃん、いきますよ!」
「OK、いつでもいいよ!」

セシリアは模造刀を片手に…しかも逆刃に持ち、走りながらエリカに向けて横一閃に一太刀を繰り出し、エリカも模造刀を縦に構え受け止めた後返す刃で反撃した。

「はあぁぁぁぁぁッ!!」
「…ほっ!…はああぁぁッ!!」

たった数秒であるにも関わらず、二人の鬼気迫る殺陣に他の生徒も呑み込まれ、凜として張り詰めた空気が周囲に漂う。

「…あの二人、すごい気迫だな。」
「まさに技と技のぶつかり合い…時代劇の御前試合を見てる様だ。」
「いつものエリカちゃんやセシリアちゃんじゃないみたい…。」
「仕方ないわね。エリカちゃん達に、私達の未来がかかってるんだから。」

その後も、二人はお互いの剣技を繰り出しながら太刀筋のチェックや動きの切れを確認し、終了のチャイムが鳴るまでそれは続いた。

二人がここまで打ち合うには理由がある。
それは言わずもがな、パワードタイガーやベクターノイドと言った強敵に対抗するためである。
特に魔法が効かないベクターノイドが相手の場合、魔法よりも物理攻撃が有効と踏んだエリカは、剣技を鍛える事でベクターノイドに多くのダメージを確実に与えるだけでなく、これからも現れるであろう強力なホムンクルスにも対抗するために、体育の時間を利用して剣技を鍛えていたのだ。

そして放課後になり、二人は感覚を研ぎすまして辺りをキョロキョロと見回していた。
当然、パワードタイガーやベクターロイドを探し出すだけでなく、他のホムンクルスも見つけ出し次第迎撃するためである。
特にエリカはベクターノイドとの交戦経験がないため、尚の事神経を張りめぐらせていた。
商店街を抜け、ドーナッツ屋「たちばな」に立ち寄りながらも警戒を強めていたが、いまだに互いの反応は0。

「セシリアちゃん、反応はありました?」
「ううん、まだないよ。」
「そうですか…。」

結局、館に帰ってくるまでにかかった反応はなく、この日は平和に過ぎていった。

次の日。この日は土曜日と言う事もあり、スケ
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