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インフィニット・ストラトス 黒剣の死神と謳われた天才
新幹線での仲直り
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た。ちょうど、虚さんと満月さんが切符を買って戻って来た。

「切符を買って来たので今から配りますね」

「虚さん俺が配りますよ!」

俺はそう言って虚さんから切符を貰い全員に配った。配り終わると、俺達は駅のホームに向かった。ちょうど、新幹線がホームに入って来た。それを見て本音はが「新幹線ハヤ〜イ!!」と叫んで虚さんに口を塞がれた。新幹線のドアが開き、俺達は中に入って席についた。

「…水月、何で横にいるの?」

「分からない。何でだろう。」

水月と簪が隣同士に席に座った。俺がさっき水月と簪は横の席になるように切符を配ったからだよ。

「…本音の横がいいから…虚さん変わっ」

簪が虚さんに変わって貰おうとすると、

『只今より、新幹線が発進します。』

放送が流れて新幹線がいきなり動き始めた。

「きぁ!」

簪は小さい悲鳴をあげながら、水月に抱きつく形になった。俺の横で刀奈が「いいなぁ。簪ちゃん!私も真理でやってみたい」などと言っている。

Side:水月

いきなりだった。簪が席を変わって行こうとするといきなり新幹線が動き始めて簪がこっち倒れてきた。しかも、今の状態は知らない人が見ると抱きついているポーズだ。しかも少し柔らかい物が当たったような。これはうれしいのか恥ずかしいのか良く分からない。

「…ごめん。水月…」

簪も今の状態にきずいたのか顔を赤くしてすぐに窓側の席に座って窓の景色を見始めた。

「いや、こちらこそ」

僕が簪に謝ってから、十分位が経って、僕はやっと今までの事を謝る決心が付いた。

「簪。今から君に謝りたいことがあるんだ!」

「…何…?」

「簪がボクを嫌う気持ちも分かる。ボクは君に何も言わず出て行って、三年間連絡することすらしなかった。だから、ボクはそのことを謝りたいだ!図々しいかもしれないなどボクの事を嫌いならないでほしいんだよ!」

僕がそう言うと簪は携帯で文字を書いてこちらに見せてきた。

『他にお客さんがいるから、小さい声で言って。それに、別に嫌いになって無いから大丈夫だよ。少し私も言い過ぎたし。けど、何も言わずに出て行ったのは少し怒ってるから、地元のカフェの小豆パフェを奢ってくれたら許してあげる。」

「ありがとう、簪。ちゃんと奢るよ」

僕は携帯に書かれてる言葉が嬉しくって涙が出てきた。簪はそれをハンカチで拭いてくれた。その間も新幹線は走り続けた。







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