第二幕その十三
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わかってしまった。
「あの黒髪の方に」
「抑えてるのよ」
隠すことはできなくなってしまっていた。
「それでもよ」
「それじゃあ私はあの栗色の髪の方で姉さんは黒髪の方で」
「何言ってるのよ、ドラベッラ」
「相手が見つかったじゃない、よかったじゃない」
「貴方にはフェランドさんがいるでしょ」
けれどフィオルディリージはムキになって妹に言い返す。
「何を馬鹿なことを言ってるのよ」
「馬鹿なことって」
「そうじゃない。あの人達は戦場に言ったのよ」
フィオルディリージはまだこのことを覚えていたのだ。
「それでどうしてそんなに明るいのよ」
「姉さんに七万回もキスしたい気分よ」
しかしドラベッラの言葉は変わらない。
「本当にね」
「本当にもじゃなくて二人はね」
「けれど姉さん。戦場に行ったのよ」
ドラベッラはこのことを姉に言うのだった。
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