暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic14-Aそれはもうジュエルシードの回収は大変で〜StrangE〜
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2人をたった1人で圧倒した影を操る魔導師。チンクは本局で初めて出来た友達でもあるから、チンクが倒された時のシーンはかなり辛い。

「僕とイリス、それに武装隊の包囲網で押さえ込むことが出来るかも怪しいな。確かにジュエルシードの封印で魔力を消費した中で、こんな奴を相手にしたくない。高町なのはとユーノ・スクライア及びその友人たちには悪いが、僕たちの魔力消費を抑える役を担ってもらおう」

「うわぁ。しょうがないとは言え、クロノ君が外道発言を・・・」

「んなっ! 人聞きの悪いことを言うなよエイミィ! 元はイリスの発案だろう!?」

「ちょっ、なんてこと言うの! それは建前で、わたしの本心はただ、なのは達ともっと一緒に居たいなぁ、なの!」

失礼しちゃう。そんなゲスいことを本心で考えるわけないじゃないの。プンプン頬を膨らませて怒っていると「それはそれで問題があるような・・・」なんてエイミィがぼやく。クロノも頭痛を起こしたかのように額に手を当てて「あのなぁ・・・」って呻くし。

「ま、いいじゃん。わたし、同年代の魔導師の友達って、そんなにいないし・・・」

聖王教会にならたくさん居るけど、管理局はやっぱり大人が多いから、局内で友達と言えるのはクロノやエイミィ、それにあの子たちくらい。だからこの一件が終わって別れることになるとしても、なのは達のような同年代の友達が出来るのは嬉しい。

「まぁ、まだ友達とも言える関係じゃないけど。必ず友達になって見せる!!」

フンッと気合いを入れる。と、「おお、やる気満々だねイリスちゃん♪」って笑ってくれたエイミィだけど、クロノからは「別の方向にそのやる気を見せてくれ」って嘆息。もちろんジュエルシードの一件にも全力で取り組むつもりだ。でも今は、何もすることがないんだも〜ん。

「ジュエルシードの在る場所はいま全力で探してるから、発見次第動いてもらうよ」

「なのは達が、でしょ?」

「艦長や高町なのは達がご家族の説得に成功すれば、だ」

クロノの言うことはもっともだけど「たぶん大丈夫じゃないかな」って思う。

「どうしてそう思う?」「ん? なんで?」

2人から同時に訊かれて、「勘♪」そう即答する。苦笑してる2人に背を向けて、わたしはモニタールームを出る。向かうはトランスポーター。ブリッジのじゃなくて複数人を同時に転送できるエントランスだ。

「早く逢いたいなぁ、なのは。それにアリサとすずかにも♪」

気付けばルンルンスキップなわたし。成功しても失敗してもリンディ艦長から連絡が来るのに、その前にエントランスで待つなんて。

「わたしってバカよね〜♪ そうだよね〜♪ そうなのよ〜♪」

すれ違う仲間たちに微笑ましく見られているのも気にせず、わたしはただスキップなのだ
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