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宇宙を駆ける一角獣 無限航路二次小説
第一章 七話 師弟
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は通常のイカリとは形状が違う。イカリは?だが、回収用アンカーは見た目は唯の黒い箱である。
だが、回収用アンカー(以下アンカー)は引っ掛ける事が目的では無い。
内蔵型ジェネレーターによって物体を吸い付けるトラクタービームを発生させるのだ。
ゲーム中の描写は無かったが、戦闘後に資金が入手できるのは破壊した艦のジャンクパーツをアンカーや船外活動で回収して港で売っ払って換金しているのだ。



数分後、バークの超人的な運用によりアンカーが迅速に専用の発射装置に装填された。今は発射の時を待っている。

「アンカー、発射。」

白野が号令を下し、アンカーが射出される。
宇宙空間を黒い箱が飛び、ボロボロになったバウンゼィの船腹にくっつく。
内蔵されたジェネレーターが起動し、トラクタービームが発生する。

「トラクタービームの発生を確認。牽引可能です。」

「よし、わかった。180度回頭、上部修正48度。ユニコーン発進。」

ユニコーンの舷側、後部、サブブースターの全てが起動し軌道を修正する。
そして、ユニコーンはブースターをふかして元きた航路を戻って行った。

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カシュケント 宇宙港

バウンゼィを牽引して宇宙港に入港し、バウンゼィを隣のドックに停泊させて自分たちの入港手続きをしていたゲイケットは、バウンゼィから入ってきた通信に答えていた。

「艦長、あんたにあの艦の若いのから通信だ。話がしたい………だとよ。」

「話?なんのために?」

「おおかた何故助けた〜、とかもう一回戦え〜、とかじゃないか?」

「勘弁してくれ。」

ともかく、白野はこの通信に答える事にした。ギリアスとコネクションを作っておけば、来るべき帝国との戦いを避けらるかもしれない。そう考えたのだ。

「繋いでくれ。」

「了解だ。」

そして、場面は冒頭へと戻る。

通信回線を繋いでバウンゼィと繋がった時、画面に表れたギリアスは開口一番こう言って白野のドギモを抜いた。

「頼む!俺に戦い方を教えてくれ!」

「だとよ。どうする、艦長?」

ニヤニヤしながら白野を眺めるゲイケット。楽しんでいる事は明白である。

「何故こうなった………」

白野はギリアスに貸しを作りたかっただけなのだが、いつの間にか教えを請われている。

白野は考える。
確かに白野がギリアスに艦隊戦のイロハを教えるのは簡単だ。ギリアスほどのセンスがあれば教えをすぐに吸収してどんどん強くなるだろう。
だが、その事で生じる影響がわからない。
もしすると、強くなりすぎたギリアスが本来の流れを変えてしまうかもしれな
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