第7話 使い魔を得る
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もせっかく救った命だ。できる限りの手助けはしてやりたい。
そうすると、一番良いのは………。
「ええっと、つかぬことをお聞きしますが、リニスさん………」
「はい?」
小首をかしげる仕草もかわいいなぁ、もう。
「オレと使い魔契約ってできるのかな?」
「え、え??」
「まぁ、オレにリンカーコアがないとどうにもならんけど」
「なんで、私と契約を………。貴方とは赤の他人なのに………」
「なんでと言われてもなぁ。一度助けた身としては、今更消えられても後味が悪いしねぇ。あぁ、それと魔法に興味があるっちゃぁ、あるし。」
とりあえず、転生して原作知識があるなんてことは言えないので、当たり障りの無いことに本音を交えて答えておく。
「で、契約のほうはどうよ?」
「………………、わかりました。少し待ってください。リンカーコアの有無を調べますので」
まぁ、見ず知らずの人間に対する警戒と未練を晴らせる好機への期待と半々ぐらいかな。
少し葛藤した上で、リニスがごにょごにょと呪文を唱えるとオレを中心に円形の中に正方形が回転する魔法陣が浮かび上がる。
最悪、魔力のパスを繋げて魔力の供給をするだけなら『仮契約』でもいいのかな、と考える。
「大丈夫です。Aランクのリンカーコアがあります。ただ………」
「ただ?」
「私を創ったプレシアはオーバーSランクの大魔導師です。Aランクの魔導師の魔力で私を維持しようとすると一個下がってBランクになってしまいます」
申し訳なさそうにリニスが言う。
うーん。あれだ。使い魔すら維持するのに困る程度しかない魔力か………。
並みの魔術師よりは魔力は多いつもりだったんだが。
さすがは大魔導師というところか。
ネギ兄さんなら………、と思わないでもない。
否。それはいい。ここは、リンカーコアがあることに感謝するべきだ。リニスに学べば、ミッド式の魔法が使えるようになるんだし。
幸い、オレはまだ小学2年生、きっと魔力は伸びるはず………。
「わかった。それでいいから、契約をしよう」
リニスはまだためらいがあるようだが、そこは押し切った。
契約するためだろう、机の上に置かれた土鍋から跳び出し、床に綺麗に着地したリニスは、オレを真っ直ぐに見上げて最後に問いかける。
「本当にいいんですね」
オレは頬を掻いて、しゃがんでリニスと視線を合わせる。
「いいよ」
あっさり言いきったオレに半ばあきれたようだが、リニスがごにょごにょと呪文を唱えると、オレとリニスを中心に2つの魔法陣が浮かび上がる。
契約内容は「オレと共にあり、思いを果たす」とした。
しばらくすると魔法陣が消え、オレの体内に何か今までに
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