第7話 使い魔を得る
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るまれた猫を覗く。
猫のつぶらな瞳が俺を見つめて来るが、瞬間、目を鋭くして「だ、誰です! そしてここはどこです? 私はプレシアとの契約を済ませて消えたはずです!」とすごい剣幕だ。
「えぇと、落ち着いて。オレは遠坂暁。ここはオレの家。最後の質問はわからない。目の前に現れたにゃんこが消えそうだったので、とりあえず魔力を与えて連れてきた。」
「ぇ!? 無人世界に転移したはずなのに………。すみません、取り乱しました。助けていただいたとには感謝します」
タオルにくるまれた猫がお辞儀するなんて、なんとも言えないかわいい光景だ。
「それで、消えそうだったのはなんでなの? 力になれるなら力になるよ」
原作通りならリニスは無印の原作開始前に死んだはずなんだが。
まぁ、そもそも海鳴市と麻帆良市が同じ日本にあるような世界なんだから、何が起こっても不思議はないが。
「そ、それは………。私はもう契約を済ませて消える身なんです………」
その口調からして、きっと沈痛な表情なんだろうけど、さすがにオレには猫の表情は読めなかった。
「ごめん、契約言われてもわからないや。そこから説明して」
「そうですか。実は………」
ということで、詳しいことを猫、否、名前は「リニス」と紹介されたので、リニスから聞いた。
この世界は1つではなく、次元を隔ててたくさんの世界があること。
魔法がある世界から来たこと。
魔導師と使い魔契約した使い魔であること。
魔法はリンカーコアがないと使えないこと。
デバイスという魔導師が使う魔法を補助するモノがあること。
元々はミッドチルダという世界で、大魔導師プレシア・テスタロッサとその娘アリシア・テスタロッサに飼われていた猫だったこと。
20数年前、魔道炉ヒュードラ暴走事故によって、アリシアとともに一度死んだこと。
3年ほど前にプレシアの使い魔として契約し、プレシアの娘フェイトに魔法と一般常識を教えたこと。
フェイトが魔導師として一人前となったので、プレシアの負担を減らすため、あえて再契約をしなかったこと。
エトセトラエトセトラ。
年数までは覚えてないが、大体オレの原作知識と同じと考えて良いのかな。さすがに転生してから8年もすると原作知識も曖昧だ。
フェイト関係については、初対面で話せることでもないし。
「ええっと、とにかくリニスさん。貴女はこれからどうしたい?」
「私は………。 私にはまだやり残したことがあります。できることならそれを成し遂げたい」
真剣な表情? でリニスがそう答えてくる。
そりゃそうだ。無印の原作どおりなら、プレシアや、フェイト、アルフに未練ありまくりだ。
まあ、オレとして
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