アイングラッド
全ての始まり
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キリトと俺は話をしながら、出口へ歩いて行いた。すると、キリトは急に黙ってしまった。
「・・・」
「どうした、キリト」
「いや、この二年のうちですっかり慣れちまったな、と思って」
「ああ・・・」
そうして、俺もあの時のことを思い出していた。
俺はソードアート・オンライン正式サービス開始と同時にログインし、ベータテストの時の知識を活かし、装備を整え、フィールドでレベル上げをしていた。そして、その日の5時半、世界が変わった。
鐘のようなサウンドが鳴り響き、俺の体を鮮やかなブルーの光の柱がつつみ、気が付くと<はじまりの街>の中央広場に転移していた。周りには同じように転移したのであろうたくさんのプレイヤーがいた。
周りから「どうなってるの?」「これでログアウトできるの?」「早くしてくれよ」と聞こえてきた。
「ログアウト・・・?」
メニューを開くと、確かにログアウトボタンが消えていた。
「これに対するアナウンスか・・・?」
そう思い待っていると、「あっ・・・・・上を見ろ!!」と聞こえたので、俺も反射的に上を見た。すると上空に[Warning][System Annauncement]、そして真紅のローブをまとった巨大な人が現れた。
「あれはGMのアバター・・・やっと説明があるのか」
だが、そのよく通る男の声から聞こえた声は、俺の予想をはるかに超えたことを口にした。
「プレイヤーの諸君、私の世界へよるこそ。私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ。プレイヤー諸君は、すでにメインメニューからログアウトボタンが消滅していることに気付いていると思う。しかしゲームの不具合ではない。繰り返す。これは不具合ではなく<<ソードアート・オンライン>>本来の仕様である」
「なっ・・・」
驚愕したのもつかの間、さらにそのアバター(らしきもの)が告げる。
「諸君は今後、この城の頂を極めるまで、ゲームから自発的にログアウトすることはできない。……また、外部の人間の手による、ナーヴギアの停止あるいは解除もあり得ない。もしそれが試みられた場合……ナーヴィギアの信号粒子が発する高出力マイクロウェーブが、諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる。より具体的には、十分間の外部電源切断、二時間のネットワーク回線切断、ナーヴギア本体のロック解除または分解または破壊の試み…以上のいずれかの条件によって脳破壊シークエンスが実行される。この条件は、すでに外部世界では当局およびマスコミを通して告知されている。ちなみに現時点で、プレイヤーの家族友人等が警告を無視してナーヴギアの強制除装を試みあ例が少なからずあり、その結果……残念ながら、すでに二百十三名のプレイヤーが、アインクラッド及び現実
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