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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・後半-日来独立編-
第三十八章 戦場で踊る者達《1》
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はり自分は本番向きなのだろう。
 だが、母のようには出来無かった。荒々しくも綺麗なあの声は、今の自分からは出ない。
 何時かはと、悔しい思いを胸の奥底へと秘める。
「ん……」
 と、口を閉じる。
 まだ慣れていないせいか、喉に違和感を覚えるが戦いに支障はきたさない。
 不慣れな獣咆哮が取りこぼした銃弾を、手に掛けた銀冠により打ち払う。
 冷たい金属音が響き、銃弾が地面へと落ちると同時に銃弾から青が弾け、加護が解かれたことを示した。
 銃弾の群れは全て、対象を穿つことなく打ち払われた。
 あ、と言う言葉を数回出し、ネフィアは喉の調子を整える。
「かなりの銃弾を使いましたわね。後、何発残っているいるのでしょう……」
 喉に手を当てながら、今の状況を確認する。
 視界を動かしても騎神の姿は映らず、遠くから唸るような音が聴こえる。
 加速機による音なのかは不明だが、それは遠く、あらゆる方向から聴こえてくるものだ。
 戦場の声とも言うべきだろうか。
 ふ、と笑うネフィアの耳が動いた。
 日来では聞き慣れない音。機械により生まれた音で、それはこちらに近付いて来ている。
 ぴんと立った獣の耳を動かし、何処から来ているのか探す。
 その答えは思ったよりも早く分かり、それは今自分の身体が向いている方。
 あの銃弾の雨を捕らえた方向で、自分が今立っている道を真っ直ぐ行ったところ。
 ティー字路、否、間違った。
 丁字路となったところ、その右からから来ている。
 身構えるネフィアの元へ、幾分も待たないで音を立たせながらそれが来た。
 騎神。
 町民グラウンドで相対した、あの騎神だろう。
 腰と脚の四つの加速機を噴かせ、高速でこちらに来る。
 距離二百ぐらいといったところか。
『見付けたぜ! 町のなかだと小さくてなかなか分かんなかったが、もうそうはいかねえぜ?』
「あの銃弾の雨は、こちらの位置を捕らえる為のものだったのですわね」
『ご名答――! 追尾が多ければ多い程、相手を捕らえる確率も上がるってもんだからな』
 砂煙を立たせ、前進してくる騎神をどのように向かえるか考える。
 左右には建物が建ち並び、それが道と一緒に長く続いている。
 空は見え、上には邪魔なものはない。
 とすれば、やはり上へと行くのがいい。
 距離が縮まればその分こちらには不利なので、早々に行動に移す。
 腕輪状の銀冠を鞭状に変形させ、握るやいなやすぐ横の建物の屋根へ鞭を振る。
 振ったことによって伸びる鞭はそのまま屋根を貫き、鞭の先端に返しが現れ、屋根とネフィアとを繋いだ。
 何をするかは騎神の方にも伝わったようで、
『おい、逃げるのかよっ!?』
「ふふ、ご免遊ばせ」
 言い、屋根へと縄を縮め飛んだ。
 一方の騎神の方は速度を上げ
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